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2009.10.11
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カテゴリ:サッカー
 森本がピッチに登場したときの大歓声と高揚感は、長い間見ることができなかった光景だろう。刺激とは程遠い代表選が続いていると、サッカーファンたちのエネルギーも冷めてしまう。森本のスタイルは、まさしくイタリア・セリエAのものであり、得点を取りに行くことだけに集中する。これはオランダの本田も同じである。ストライカーは点が取れないと存在意義がない。
 スコットランドの守備陣形は、想定以上に高くて堅い。普通に攻めていたのでは、DFに弾き飛ばされて終わる。戦力差の少ない欧州サッカーのスタイルは、まず守備力を重視する。そのために、4バックはラインを引いてブロックする。この高い網にかかって身動きできないのが日本人FWになる。アジア相手のサッカーとは、高さと堅さが異次元なので、まったくシュートすら打てずに終わることも多い。普通にシュートを打ったのでは、GKにあっさりと止められてしまう。
 1トップサッカーは、イタリアの地で熟成されてきた。さまざまなアイデアと戦術が研究されて、現在のスタイルに進化している。1トップだから攻撃力が低下するとか、1とぷだから守備的サッカーになるということはない。トップ下の選手にストライカーを布陣すれば、そのまま3トップの陣形になる。FWが一枚の理由は単純だろう。MFを増やしてボールを支配することが最終目的になる。ボールを支配することは、ゲームを支配することにつながり、攻撃の展開も楽になる。イタリアやフランスでアイデアが練られて、多角的なサッカースタイルに進化した。
 日本人FWがワントップをやると、前線で孤立して、無為に終わることが多い。攻撃力の衰退だけが目立つ結果に終わる。FWを前線で孤立させないためには、MFの押し上げと支援が必要になる。本田が森本を生かすと語った理由になる。そういう意識が希薄だと、北京五輪のようなぶざまな結果に終わってしまう。ボールが支配できたならば、敵のDFラインを突破して、シュートに結び付ける。それができないと、欧州では出場機会すら与えられない。森本と本田はその壁を通り抜けている。むしろ危険な立場に立たされているのは、不調の中村俊輔になる。得点に絡めない現在のサッカーを続けていると、厳しいスペイン世論の集中攻撃を受ける危険が出てくる。
 オランダ戦とスコットランド戦は、めったにない学習機会を入手できた。強豪国のサッカーは手ごわく、簡単には点を取らしてもらえない。そういう中で、森本は存在感を示すことができた。スコットランドのDFが、森本の接近に慌てしまい、オウンゴールを入れたことは典型だろう。相手側に恐れられて、危険視されるとDFラインが下がる。そこにスペースができれば、得点のチャンスが生まれる。森本はすでに未知数とはいえない。





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Last updated  2009.10.11 11:11:11
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