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戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年10月28日
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カテゴリ:旅日記(中国)
名残惜しいけど、巨蟒橋(きょもうきょう)を渡って本寺域を出る。

案内図には、そう離れてないところに「鎮守社」と描いてあったので、
最後に探しに行った。

仏通寺川に沿って奥へ進むと、すぐに案内の碑があった。


      三原・佛通寺160・御許神社

ちょっと写真がないんだけど、奥の谷から細い川が流れていて、
ちと心細い橋を渡るようになっていた。
ここから聖域なんだな。

たぶん、この奥の谷にもかつては堂宇があって、
そこに雪舟さんが居候したんじゃないかと思う。


      三原・佛通寺162・御許神社


いかにも人の来なさそうな神社だよな・・・
ホント私って、こーゆーとこばっかり泣き笑い
でも、社殿は思ってたより立派~。


      三原・佛通寺163・御許神社


おお、小早川の幕が懸かってるし黄ハート

 【御許(おもと)神社
  当山鎮守社、応永11(1404)年、九州の一僧、豊前の国、宇佐八幡宮の
  本山(もとやま。許山)に由来する八幡大菩薩の石像を持参。
  開山禅師と小早川則平公 神廟を創建し、佛の権現としてこれを祀る。山中の
  野鹿をもって神の使いとした。社殿を感夢殿と称す。祭日は8月15日。】
  (現地解説板より)


帰ってから「大本山佛通寺誌」を読んでたら、
もう少し詳しい伝承が書かれていた。


 【鎮守(御許権現)
  応永11年異僧が豊前の御許山から石像を持参し開山禅師に呈して、
  「この石像は八幡大菩薩陰地(因地、修業中)の時、自刻されたところの
  本地弥陀の尊容で霊感により持参しました。どうぞ祀ってください」と申出て、
  鎮守廟を建て御許山権現と号した。

  遷宮の時に野鹿が群り鳴いたので、地方民は鹿をこの神の使いとしたという。
  寺で飼っていたものを放つときは角にお経を書いたから、
  猟師も決して捕らぬという。】


う~ん、縄文時代じゃあるまいし、猟ってそんな接近戦じゃないから、
果たして角にお経が書かれてるかどうかなんて、
遠くから見わけがつくものだろうか・・・

なんてツッコミをすかさず入れた後で、自分がイヤになりました雫
いやでも、鹿で人生が狂った人もいるしさ(笑)。
「三原編(6)」をご参照ください)
佛通寺近辺では、鹿は獲らない方が無難だよね。


中には小さな本殿がある。
まだ新しくてキレイ。


       三原・佛通寺165・御許神社
 

小さな本殿の中にはさらに厨子があり、
ご神体らしきものが鎮座していた。

正面からじゃ撮れないので、脇からムリムリに撮ったんだけど、
写真を見て「やっぱり撮っちゃいけないモノかもな・・・」と
思い直して、すぐ削除した。
そーゆーことって、あるでしょ?

ちなみにここのは、石像というほどのものじゃなく、
なんとな~く人っぽいかな~?って感じの、ちっちゃくて素朴なもの。
素朴な造りだけに、なんだか迫力があった。


さて、これで佛通寺はおしまい。
含暉(がんき)には誰も来なかったし、本寺域でも2~3人くらいしか
見なかったな~。

ほとんど一人占め状態で、静かでとってもいい時間だった。
雲水さんはイケメンだったし音符(←しつこい)



バス停まで戻ったら、朝閉まってた売店が開いてた。
なにか土産でも買うかな~と思って店先を覗いてたらバスが来たので、
結局何も買わずに再びバスの人となる。


朝のバスは三原駅から直行だったけど、帰りは西にある本郷駅を経由するルート。
バスのおじちゃんに

「おねーさんはどこまで行くのん?」って聞かれたので、

「三原駅です」って答えたら、

「ふ~~~~ん・・・」て反応だった。

アレ?何か変?


バスは走り出して、途中「真良」(しんら)ってバス停を通り過ぎた。
真良?どっかで聞いたような・・・
ああ!古代山陽道で駅が置かれたとこだ!!
(↑「三原編(6)」をご参照ください)

後から知ったんだけど、佛通寺への道も、古代山陽道だったらしい。
なら、そんなに辺鄙な土地に造られたって訳でもなかったのかな。
もしかしたら、(大内)盛見も同じ道を通って周及に会いに行ったのカモ・・・



本郷駅では、しばらく時間合わせをした。
なんか終点っぽかったから、もしかしたらここで一回料金を
払わなきゃいけなかったのかな?

いやでも、おじちゃんは私の行き先を知ってるんだし、
そんならそうと教えてくれるだろう・・・

とあれこれ考えてるうちに、三原駅へ向けて再びバスが
走り出した。


さてと・・・昨日、糸崎へ行けなかったから、
バスを乗り継いで糸崎まで行かないとな~。

バスの車内で時刻表を調べてたら、ちょうどいいバスがあった。
けど、それに乗るとご飯が食べられないし、
佛通寺線ほどじゃないけどバスの本数が少ないので、
食べてると遅くなる。

ので、とりあえずバスの中でシリアルバーだけ食べて
飢えをしのいだ。
ああ、またタコ料理が遠くなった・・・しょんぼり


さて。
文字数が余ったので(笑)、ちと三原駅をご紹介しましょう。
まあ、私の「ご紹介」ってのはいつもロクなもんじゃないけど・・・

ここには親切にも改札の外にトイレがあるのですが、
こんな貼り紙が・・・


      三原・駅のトイレは紙なし


えええ~っ!
今どき、紙なしィィィ~!?


三原って、治安が悪いのかな・・・と
ぶつくさ言いながら個室に入ったらば、


      三原・駅のトイレは紙なし2


「トイレ紙なく アンハッピー!!」

に貼り替えたい気分だった。


三原駅にはいくつか出口があるようですが、そのうち西口は、


      三原・隆景広場への案内


ここを抜けると西口ロータリー、「隆景広場」です。


      三原・隆景広場全景



      三原・隆景広場


ロータリーの真ん中には、この広場に名義貸しをしたご本人様が
いらっしゃいます。


      三原・小早川隆景公像2


この像の写真は何度も見たけどね、
ちょっとビジュアルが気に入らない・・・失敗

豊臣五大老の一人であり、慎重な隆景ちゃんが
SPも付けずに一人で無防備に座ってる訳がありません。
彼の向かいには、ちゃんと櫓があるんです。


      三原・隆景広場の電話ボックス-2



もし彼にイタズラでもしようものなら、この櫓からきっと
矢玉が飛んでくるでしょうから、ご注意あそばせ。

そして、櫓の隣の標識もクネクネしてるし・・・
三原って、面白いものがいっぱいあるでしょう?



ところで、三原にはやっさの他に、毎年11月の第2日曜日に
駅周辺で行われる「浮城祭り」というのがあるそうな(今年は11/4)。

小早川甲冑部隊の旧城下練歩きやら茶会やら神楽などが行われ、
一昨年には53,000人もの人が訪れたという。

で、この隆景広場では、法常寺の協力で隆景ちゃんの法要が営まれるんだって。
今年は415年忌にあたるんだね。

もしかしたら、法常寺の小祠でお祀りができなくなった事
関係してるのかな~なんて、ちょっと思った。
代わりに広場での法要を始めたとかね。

でも、よほど好きじゃないとわざわざ法常寺まで足を運ぶ人は
いないだろうし、駅前の人目につく場所での法要であれば、
沢山の人が参列できるし、私はいいと思うよグッド

その他、「古地図を手に浮城を歩く」なんて企画もあるらしいので、
お近くの方は是非ご参加くださいませね。
(イベント詳細はこちら


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最終更新日  2012年10月28日 17時39分15秒
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