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戦国ジジイ・りりのブログ

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2015年09月15日
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カテゴリ:旅日記(近畿)
さて、三門。

       叡山4・知恩院18


上の写真には観光客の姉ちゃんが写りこんでいるので
三門の大きさがよくわかるでしょう。
正面に懸かっている「華頂山」の扁額はなんと畳2枚分ほどのデカさだそうな。

通常であれば古建築の上部というのはわたくしが飽かず眺める部分ですが、
何しろデカいのでここではほとんど見ていない・・・
が、上部2段はこれでもかってぐらい組物がきゅうきゅうに詰め込まれてますね。
これは「詰組」(つめぐみ)といって禅宗様の特徴。
たとえば京の相国寺の法堂(はっとう)なんかも


      京都・相国寺2

裳階(もこし)の上のぶりぶりした組物が詰組。
「ごてごて」と言ってもいいんだけど、わたくしの中では
ケーキに生クリームをぶりぶり絞り出したようなイメージなので、
詰組といったら「ぶりぶり」泣き笑い


      叡山4・知恩院23


      叡山4・知恩院26


      叡山4・知恩院27


では門をくぐります。

      叡山4・知恩院22


      叡山4・知恩院28


中に潜ってもとにかくデカい。
扉には荷重を受ける支えまであったし↓。
扉1枚でも相当重いんだろうな・・・

      叡山4・知恩院31

近くで見ても禅宗様がいくつか見受けられる。
たとえば、柱↓。

      叡山4・知恩院29-2

上から下までずどーんとまっつぐな柱ではなく、
上の写真のように先端が少しすぼまっている部分を粽(ちまき)という。
その下のそろばんの珠のような形の礎盤も、いずれも禅宗様。
礎石に矢穴が付いてるのがかわいらしいくま

あと、戸の軸を支える部分にある藁座(わらざ)↓。
これも禅宗様の特徴。

      叡山4・知恩院30


細部まで見てないから正確なところはわからないけど、
全体的に禅宗様の特徴をそなえた楼門のようです。
これを抜けると、正面に石段がある↓。

      叡山4・知恩院32

結構登るな・・・
しかし、これだけの高低差があると

      叡山4・知恩院33


おおっ、石垣だあ~ダブルハート
ここは城じゃないけど、やっぱり石垣はテンション上がりますね。
てことで、石垣鑑賞をしながら石段を上がる。

      叡山4・知恩院34


ふむ、全体としては布積みだけど、上部の一部は落とし積みのようになってるので
途中で手が加えられているらしいな。
それにしても、ここが寺だということを忘れてしまいそーだ。

      叡山4・知恩院35

おっ、矢穴はっけ~ん上向き矢印
     
      叡山4・知恩院36

で、ここから矢穴を探しながら登る。


      叡山4・知恩院37


      叡山4・知恩院38


      叡山4・知恩院39


      叡山4・知恩院41


ないだろうと思いつつも、石垣の工事分担を示すマークなどがないかも
探しましたが、やっぱりここにはありませんでした。

上の方まで上がってくると、さっき下から見上げていた石垣が近くなる↓。


      叡山4・知恩院42


      叡山4・知恩院43

算木がお素敵な石垣。
ここは歴史の中で幾度も陣が置かれたというけど、
入ってすぐでこの高低差だから確かに持ってこいの場所ではあるよな。
それに、俗にイエアスが非常時に備えて知恩院を城構えにしたというのも、
この石垣を見れば納得がいく。      

石段部分はといえば

      叡山4・知恩院44


      叡山4・知恩院45


綺麗な長石をぴっちりと敷き詰めている。
さすがの風格だな。

結構この石段、登るの大変だったんだけど
いざ上に着いてやれやれと思ったら

      叡山4・知恩院48

うぞ~ん・・・
通り抜けできないなら、最初からそう言ってよムカッ
       
くそう、まともな昼メシだって食ってないのに、早く帰りたいのに、
疲れた身体をここまで押し上げてきたのにこんなことがあってよいものか・・・
しかし、厳重な扉でシャットアウトしてる訳でなし、
こんな細ロープまたいで越えてしまうのは簡単だぞ・・・

さてどうするかと考えていたら、

「閉店のお時間が迫っております。
またのご来店を心よりお待ちしております」


てな感じの追い出しの音楽が流れ始めた。
仕方ない、今日はここまでか・・・
諦めて上がってきた石段を降りようと振り返ったところ↓。


       叡山4・知恩院49


うん、やっぱり陣を張るにはいい場所だよな。

現地では、なんでこんなところ通行止めにするんだと思ってたけど、
後から考えたらやっぱり拝観料徴収の都合だろうな。
ここを突破できたら、タダで中が観られちゃうもの。

で、石段を降りてこれが内側からの三門↓。


       叡山4・知恩院50


上の写真ではまだ門は開いてるけど、
ちょうど閉められようとしているところだったのか
三門からは出ずに脇の通用門のようなゲートを通って出た↓。


       叡山4・知恩院53


出たところはこんなんなってた↓。

      叡山4・知恩院56


ふむ、左の門をくぐると円山公園を抜けて高台寺や清水寺へ行かれるんだな。
観光客は皆様左の門へ吸い込まれていく。
わたくしはもちろん、前方に写ってる白い建物がゴールです。

知恩院の宿坊・和順会館のエントランスはちょっと変わっていて、
こんなガラス張りの所を奥へ歩いていった途中にある。

      叡山5・和順会館


確かこの時だったと思うけど、入口をスルーしてずんずん奥まで歩いていって、
あれ?おっかしいな・・・と思って引き返してようやく入れた。
ガラスの向こうにはフロントがあるので、きっとフロントの人はヘンな奴だなと思いながら
奥へ歩いていくわたくしを見ていたことだろう・・・
最初に着いた時にはちゃんと入れたんだけどね(笑)。

和順会館には知恩院での朝のおつとめに出られる宿泊特典がある。
ゆんべは宿に着いたのが遅かったので今朝のおつとめはパスしたけど、
明日は絶対出るんだ。

フロントで集合時間や場所やその他のことを確認してから、部屋へ。
廊下を歩いていたら、ホールみたいな部屋の中から声明(しょうみょう)のような
お坊さんの声が聞こえてきた。
やっぱ宿坊だ。

部屋に戻ってからは昼メシの埋め合わせも兼ねてドカ食い。
今回は山歩きもあったし、バカみたいに歩き回るわたくしの旅は
とにかく疲れるんですよ。
ドカ食いの後でたいてい後悔するのですが、旅も後半になってくるといつもこんな感じです。

この日の歩数は18,398歩。
スタートから予定を大幅に変更しているのでこれっぽっちの歩数ですが、
もう疲労のピークを超えてました。


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最終更新日  2015年09月15日 23時59分07秒


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