国防国家体制の充足を
本日の曲林原めぐみ特集It's DESTINYクリスマスSuccessful Mission林原めぐみは天才的な声優だが、歌い手としてもずば抜けている。看護婦の国家資格を持ち、かなりの努力家。人格的にもバランスがとれている。彼女のラジオ番組トーキョーブギーナイトを昔よく聴いたものであります。Christmas Message 2010Christmas 2009ごく一般的にはこちらが有名新世紀エヴァンゲリオン - Fly Me to the Moon ひきこもりに興味ある方林原めぐみさんが語る「引きこもり」「いじめ」さて本題年末にかけ雑誌・テレビも、ネットメディアもやはり2011年度における最大の事件であった東北大震災への言及が目立った。思想信条価値観の違ういろいろな論者が、どんなに異なる多彩な議論を戦わせようとも、今回の大震災から共通普遍のベースとして後世への教訓を導き出すとしたならば、重大な歴史的民族的危機・非常時緊急事態への機能的に優れた対応・備えを完備すべき新たなる国防国家体制創設の必要性ということに尽きるのであります。国防国家などと書くと何やら古くさいイメージをいだきがちであるが、何を想定しての、また何から何へ向かっての国防なのか、と問うときの敵対的事象とは、武断的侵略国家や諸々の略奪者、国家権益の違法な侵害者のみならず、想定外も含めた自然災害などをも含まれるのだという広範囲な意味を前提としなければならないのはむろんのことだが「大東亜戦争」などと呼称されることもある十五年戦争期・国家総動員体制下における(石原完爾が思想化したところの)国防国家体制などでは全くない。国防の基礎となるのは、国家の暴力装置の発動が必要となる侵略者への予防措置以外の場面において、国家や官僚組織にすべてを依存することを必須とした体制ではなく、動きの敏速な地方自治体における総合的防災システムを、自衛隊や十分訓練され準備された民間組織との連携の中から、今回の大震災での教訓を取り入れつついかに充足させていくかという点でしょう。たとえば震災下、国家や旧態依然たる記者クラブ制度という既得権益に安住した大手マスコミによる情報機能不全という閉塞状況下、驚くべき真価を発揮したのは、草の根ソーシャルメディアの働きだった。災害時における地方自治体に要請されるのは、独自の情報収集と共に、一方向ではない、双方向における情報の対話的受発信ーーそこにおけるきめ細かな受け答え機能がシステム的に必要とされてくるのは明らかであります。さらに言えば地方自治体の災害時における活動という場合、それに過度に依存しすぎない体制を整えることが重要となってくる。突発的な緊急事態ともいえる大災害はそこに必ず付随する想定外の膨大な問題群が一挙同時的にやってくるから、その実務処理へと至る前の段階での基本的な情報処理においてさえ、パンク寸前の状態となり、行政の手に負えないモンスターと化すことは、今回の大震災が雄弁に教えるところではあります。事前の予行演習が非常に重要でありまして、スイス政府発行「民間防衛」に規定されているごとき平時からよく準備され訓練されたところの民間防災組織が大きな役割を果たすということが体験的に実証された形であります。こういった民間防災組織の背景となるべき伝統的地域コミ二ティのあり方といった場合、その「おらが村的な」排他的閉鎖性が参入者の加入を妨げ、既得権益を死守すべく「伝統的既存」対「新規」前者から後者への根拠なき偏見=漠然とした体系なき閉鎖イデオロギー(空気)こそが地域への「若者たち」の根付きを妨害する、都会へと拡散していく若い人たちという現象、老人ばかりの地域といった社会構造へとつながりやすい。地域を変革しいく役割の一端がソーシャルメディアにも課せられているのではないか。そのような感想を持つものであります。最近の読書どんなに忙しい時でも平均して三時間は読書と書き物にあてる。理想を言えば五時間の読書及び体系的な勉強時間と三時間の思索及び執筆の時間がほしいところーーかなり贅沢な理想ーーだけれど状況がそれを許してくれない。書籍に向き合う時間が多いと聞くと一般的には孤独な人のように思われがちなのですが、意外にそうでもない。まず書籍との対面が著者との潜在的対話という側面が大きい。いろんな専門性の高いものごとに向き合っていると、さらに奥の深い話が聞きたくなって、規模の大小を問わず、各種、勉強会などに顔を出す機会も増えてくる。親しい仲間がそのつどできて酒を飲む二次会だの交流の機会も多くなるという具合にかえって社交的な側面が出てくるのでありますとりわけ参加総数が三人か四人しかいない、ただし、核となる専門家の先生が桁外れに奥が深くなをかつ世間の認知度はそれほど高くない、会の存続期間が十年以上ある、という場合の勉学のメリットはずば抜けて大きいのであります。小林茂著「外邦図」と牛越国昭著「対外軍用秘密地図のための潜入盗測」を読む。後者はとりわけマニアックで密度の濃い本だった。個人的には昔から地理が好きで地政学とかにも関心があったので、「外邦図」と呼ばれる軍事用機密地図作製の経緯を述べた二冊は、とりわけ軍事学の側面から見て非常に興味深かった。牛越氏の経歴が変わっている。三里塚闘争に参加とある。左翼の社会運動家のようだが、著書にイデオロギー的歪曲などはまるで見られず、むしろ、歴史的事象を史実に即して掘り下げる手法を採っている。防衛庁や自衛隊関係者が読んでも参考になる所見に満ちている。