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韓国ソウル便り 私の韓国レポート番外編

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2017.04.18
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テーマ:韓国!(16902)
カテゴリ:韓国のHot Issue
今日私は朝のニュースを見て驚いた。ケーブルニュース局なのですが、安倍首相が国会で有事の想定について述べたことを「煽っている」と明らかに非難の論調を帯びた形でニュース報道しているのだ。

韓国で安保上の不安要素があれば、大統領選で保守候補に票が流れる。といっても現段階で保守の有力候補は皆無。韓国でかつてない状況になっている。しかし文在寅候補と安哲秀候補という進歩系(革新)候補であれば、安候補に票が流れるであろう。

韓国のマスコミが、ケーブルニュース局であったとしても親北左派の候補を推すというのも歴史的なことで、数ヶ月前ならあり得ないことだった。

朴正煕大統領時代からの運動圏と呼ばれる学生運動出身のエリート層が今日社会の中核となり、今日の韓国の複雑な社会の様相をなしていると思われる。

故に韓国の左派はホワイトカラーで知的で、さらには反米で民族主義的。右派は、特にニューライトと自ら呼ぶ保守層は、親米(本当は親日だが国内言論空間では反日を叫ぶ)で国際協調的だが、知的なイメージが弱いところがある。

余談だが、新聞記者出身のニューライトを自称する妻の友人がいた。彼はかつて国会議員秘書から政治家を目指したが、失望して結局頭を丸めて仏門に入ってしった。

韓国の世論が複雑になってきて外からわかりにくくなっている。

一方で中道系の中央日報に以下のような記事が出た。

【時視各角】韓国、平和だけを叫べば周辺国から蔑視される(1)

【時視各角】韓国、平和だけを叫べば周辺国から蔑視される(2)

国家指導者は国民の平和を最優先的に保護しなければならない。しかし、世の中の道理は妙だ。平和を得るために戦争を決心しなければならない場合もある。戦争は戦争を辞さないという意志で阻止する。歌のように平和だけを叫ぶ国は周辺国から蔑視される。侵略のたやすい標的になるだけだ。


これが日本の非常識で世界の常識みたいな論調だ。中道系でもこのくらいの記事が出る。ケーブルテレビ局の論調とはまるで反対だ。

かと思うと保守系新聞の朝鮮日報では

【社説】韓国の不幸を願い、楽しむような安倍首相の言動

日本の一部メディアは、まるで韓半島ですぐに何かが起こるかのように軽はずみな振る舞いをしている。一時帰国しながらこっそり戻ってきた日本大使は、韓国国防部(省に相当)長官に面談を要求するというとんでもない行動に出た。これも日本人避難問題を話し合うとの理由だと言われている。

社説でうんざりするような歪曲した記事を出す。

一方で同じ朝鮮日報のコラムで

【コラム】米空母の到来におびえる韓国人

4月10日の夜、日本の公共放送NHKが、韓半島(朝鮮半島)の緊張状況について報じた。米原子力空母の機動部隊が韓半島(朝鮮半島)方面に移動したと報じるとともに「北爆説」を紹介した。米国政府の強硬な姿勢から察するに、単なるデマと見過ごすことはできない、というニュアンスだった。しかし「実行は難しい」とも伝えた。韓国政府が、自国民への被害を恐れて北爆に反対しているからだという。


外交とはゲームだ。ゲームには戦略がある。強攻は、相手の恐怖心を刺激し、譲歩を誘う戦略だ。空母機動部隊の配置や北爆説も、これに当たるのだろう。


北爆説が出たら北朝鮮よりも大きな恐怖を感じて動揺し、反対するのは韓国だからだ。敵国を脅したのに同盟国の方が先に震えだしてしまったら、どんな強攻も通用しない。


それでも、韓国人はおかしい。韓半島危機説が出ると、真っ先に株価の心配をする。北朝鮮の核施設を爆撃したら北朝鮮の無差別攻撃でソウルが火の海になるという脅しを、当然のことのように感じている。米空母機動部隊に韓国人が身震いしているという現実は、ここから来ている。国防費として毎年38兆ウォン(現在のレートで約3兆6000億円)注ぎ込んでも、これほど揺らいでいては、韓国は誰にも勝てない。いつか、同盟国たる資格も疑われるだろう。


韓国大統領選のある候補は、北爆説に関連して「戦争は絶対にいけない」と語った。国民全てが同じ気持ちだ。戦争を恐れない人間はいない。しかし、国の指導者はそう言ってはいけない。そう言った瞬間、正常な妥協は水泡に帰し、屈従だけが残る。


日本の保守と通じるロジックを展開しているのがわかる。在日韓国人で(彼は左派的在日を目の敵にしていて、彼らの作為的な言動をする背景を暴いたりしていた)私の知人は、日韓の右派は連携すべきと常日頃説いていた。上のロジックを見ても確かにと思う。さらに彼は日本の右派に嫌韓を植え付け、断絶させたのは意図されたものだと言っていた。それもまた一理はあると思う。

現在、保守系新聞の中でも、左派ポピュリズム的論陣を張る記者、保守的論陣を張る記者が入り乱れている様相だ。これも今回の朴大統領罷免以降見られる現象。機を見出し韓国は左派論客が一気に台頭した感がある。おそらく言論界では水面下で激しいバトルが繰り広げられている。そして何よりも一般の国民がこれを認知していないのではないだろうか。陰で工作するかのように、戦うのではなく、お互いの主張や意図を表に出して、はっきりと国民に問うてみてはどうだろうか?それがフェアーというものだ。





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最終更新日  2017.04.18 09:51:41
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