抗ウイルス,抗菌対策に緑茶 腊八蒜
1月10日は、旧暦の十二月初八で、中国北方地域では「腊(臘)八節」です。中国では、この日は祖先や神霊を祭る日で、来年の五穀豊穣や吉祥平安を祈願するのです。日本では、成道会(八臘会)といって、釈迦の成道を記念して法要が行われる日です。 中国各地では、腊八飯を食べる風習があります。特に、腊八粥は栄養もあり、春を迎える前の寒い時期にぴったりの養生食です。そして、この日に漬けるのが、腊八蒜。大蒜は古くから、薬食両用の天然抗生物質で、「大蒜が市場に出たら、薬屋は店を閉める」と言われます。特に、呼吸器系疾患に効くので、特に1月20日から3月20日ごろまではこの酢を使った料理をお勧めします。また、北京では、「腊八粥,腊八蒜,放账的送信儿,欠债的还钱。」という順口溜(語呂の良い民間の流行り謡のようなもの。)があります。商売をしている者はこの日(腊八)に決算(算)をし、借金の取り立てをします。つまり、借金がある者に対し、返済の催促を行うことを「腊八算」の意味だそうです。蒜suanの発音は、算suanと同じで、「算帳」の字を「蒜」に置き換えたとも言われています。「算帳」は「決算する」「勘定をする」という意味に他に、「仕返しをする」「決着をつける」などの意味もあるため、年越しを前に、この言葉は縁起が悪く、忌み嫌われ、「腊八算」と「 腊八蒜」に変えて、この「算」の忌字を避けたということです。いずれにしても、蒜を漬けようと、どっちみち返金の準備はしなければなりませんが。大蒜:最も殺菌力が強い食品味辛甘、肺胃経に入る。大蒜の殺菌力は熱を加えると効力がなくなるので、生の状態で食べると良いです。1週間以上漬けると、大蒜の臭みも抜けますので、そのままニンニクを食べても、臭いは残りません。酢:味酸。収斂作用。酸味と緑は肝に入る。酢と大蒜はどちらも殺菌殺ウイルス作用があるため、スプレー容器に入れて、吹きかけると部屋の除菌にも使えます。もう一つの朗報。昨年末、中国の雲南新聞によると、広東省の人民医院の研究によると、茶カテキンがコロナウイルス感染予防の有効性が確認された結果が出たそうです。コロナウイルスをお茶につけたところ、90%のウイルスが1分で消滅し、99.9%のコロナウイルスが10分間で消滅したそうです。茶カテキンは不発酵茶の緑茶に多く含まれ、紅茶のような発酵茶にはほとんど含まれません。茶カテキンは、EGC,EGCG,EC,ECGの4種類があり、約2分の1がEGCGです。中でも、EGCG(没食子酸エピガロカテキン)の作用が大きいということです。緑茶とはいえ、日本には煎茶、玉露、ほうじ茶、番茶などがありますが、EGCGが多いのは、煎茶、次に玉露です。EGCGは、緑茶には含まれ、大変強い抗酸化活性があります。しかし、紅茶の製造過程で、EGCGはテアルビジンに変換してしまうため、含まれませんが、紅茶にも他の物質による抗酸化作用はあります。カテキンの主な効能①抗酸化作用②抗がん作用③抗動脈硬化作用④血液上昇抑制作用⑤抗菌、抗ウイルス作用⑥血糖上昇抑制作用⑦抗アレルギー作用⑧抗肥満作用昔から、インフルエンザウイルスや風邪の予防には緑茶が良く効くと言われていますが、本当にその通りだと思います。カテキンは「体脂肪を減らす」ことが大きく取り上げられますが、それよりも風邪やインフルエンザの予防に効くことをアピールしたほうがいいと思います。そして、コロナウイルスにも効くのであれば、日本人にとってなによりの朗報です。昆明市第三人民医院のお医者さんに、臨床での効果について、インタビューしています。「コロナウイルスをお茶につけると消滅した。」「90%のコロナウイルスは茶につけて1分後に消滅。」「10分間で99・9%が消滅した。」そうです。植物は偉大ですね。風邪の引きやすい季節、人混みなどの場所で、お茶をこまめに取ることは感染の予防に有効です。