RICOHカメラにRICOHレンズで
6月6日(火)ここ数日、この時期としてはかなり暑い日が続いています。今日も、日陰に入れば乾いた涼しい風が吹いて過ごしやすいけれども日なたではジリッと暑さを感じる天気でした。久しぶりに、リュックにRICOHのカメラ、GXRと40年以上前の古いレンズ、XR RIKENON 50mm F2Lを忍ばせて出勤。東北大学片平キャンパスの北の端に近い一角、旧東北帝国大学生物学教室標本園があります。そこはあまり人が歩いていることもない落ち着いた場所なので、気兼ねなくしゃがんで草花の写真を撮ることのできるスポットです。いまは、ドクダミの花がたくさん咲いています。by RICOH GXR, GXR MOUNT A12 + RICOH XR RIKENON 50mm F2L知る人ぞ知る、「和製ズミクロン」の異名を取るXR RIKENON 50mm F2、その廉価版ですが同じ光学系のLレンズ。絞りをF2開放で撮っても、かなりの写りです。このレンズは、最短撮影距離が60センチと、ほかの50mmレンズと比べて少々長め。あまり寄ることはできませんが、マウントとレンズの間にスペーサーとして、PENTAX K 接写リングを入れると、一気に寄って撮ることができます。厚さが3種類あるリングの2番目、19mmのNo.2を入れて寄れるところまで寄ってみます。一気にソフトなムードになります。背景も、もののかたちがわからなくなるほど均一に。直射日光が入ったり被写体が照らされたりしていると、フレアがすごいですが日陰や薄暗い場所で、暗めの背景の前の白や黄色の花を撮ると、独特の良いムードが出ます。このドクダミの花、真ん中に小さな花が集まった花序がありますが、下から順に咲いていって、いまは真ん中当たりまでおしべの葯が花粉を飛ばし切り、しぼんで茶色くなっているのですが、まだ張りのある黄色や緑の葯のほうにピントを合わせると、下半分がうまくボケてくれて、画面全体がシンプルになります。カメラは2011年暮れから12年ほど、レンズのほうは1982年頃から40年ほどのお付き合い。動くうちは、ときどき持ち出して花などの撮影に使い続けたいです。