防水塗装だけでは中途半端?
東京都のお客様から、パラペイントの屋外用木部防水塗料 ティンバーケアが欲しいというお問い合わせを頂きました。何でも輸入サッシのアンダーセン(Andersen)の木部塗装をしたいとのことで、私共のティンバーケアの調達をと思われたようです。写真は、塗装をしたいというスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の状態です。木製の飾り格子が装着されていますが、その枠部分にはたくさんのカビが付着していて、黒くなっています。また、その下のドア本体の木も何やら黒ずみが広く出ている感じです。こちらの写真だけでは断定することは難しいですが、もしかしたら屋外側のガラスの周囲から雨水がドア内部に入り込んで、中で木を腐らせていることも考えられます。その水分が表にも出てくるくらいになれば、ドアに黒ずみが表れますし、飾り格子にもカビが発生するように思います。実際のところがどうかは、現場で詳細をチェックする必要がありますが、まずは外部の防水処理をしてこれ以上の水の浸入を防ぐ必要があるでしょう。また、木部内の腐りが酷いようなら、木部を入れ替えるか、ドア自体を交換することも考えなければなりません。勿論、それ程大したことがないようなら、ティンバーケアで防水塗装をしてやれば、ある程度効果はあると思いますが、それでも中に腐朽菌が繁殖していれば、徐々に腐りが進行しますから、近い将来何らかの対処が必要になるように思います。防水塗装は腐る前に行う予防対策で、腐った木を修復出来る訳ではありませんから、その点の理解が必要です。出来るだけ早く私共のような専門家に相談して、お客様にはメンテナンスの計画を立てて頂きたいですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。