司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

 「女性を応援するレディースキャッシングです。スタッフも全て女性なの

 で安心です。」

　ご存知、女性専用キャッシングローン　株式会社キンダイのキャッチフ

レーズである。

スタッフがすべてが女性なら何故安心なのか？　

本当に男性スタッフはいないのか？理解に苦しむ。

その安心感？に釣られて　安易に借入をして多重債務に陥った女性は

沢山いる。

　福岡のＷ子さんもその一人だ。７０歳を超える高齢のため娘さんの代

理で依頼を受けた。

６万３２００円お過払いになっている。　この会社も例に漏れず

返還の条件が渋くなってきている。

　２，３日前から電話をしているが、担当者不在とのことで折り返しの電

話もない。

再度、本日電話をする。やっと担当者が出る。

意外にも物静かな丁寧な女性だ。

　キンダイ　「何度もお電話いただき申し訳ありません」

　　　　　　　「過払の件ですよね」

　　　　　　　「請求書は頂いておりますか？」

　　　私　　　「先月末にお送りしております」

　キンダイ　「それは申し訳ありません、過払いが多いもので・・」

　　　　　　　「請求額はおいくらですか？」

　　私　　　　「６万３２００円です」

　キンダイ　「０にはなりませよね？」

　　私　　　　「冗談は言わないでください」

　キンダイ　「そうですか、申し訳ありませんが全額はお支払い

　　　　　　　　できません」

　　　　　　　　「２割にしてください、支払いは６ヶ月先になります」

　　　　　　　　「会社が苦しいもので・・お支払いができないんです」

　　私　　　　　「それは駄目です」

　　　　　　　　「苦しいのはＷ子さんも同じです」

　　　　　　　　「この過払金を他の返済に充てれば借金が無くなると、

　　　　　　　　　楽しみにしているんですよ」

　キンダイ　　「お仕事はしていないんですか？」

　　私　　　　　「しておりません」

　キンダイ　　手持ちの書類を確認したのか「そうですね」

　　　　　　　　「半分ぐらいになりませんか？」

　　私　　　　「駄目です、全額返してあげてください」

　　　　　　　　「そのお金はＷ子さんにとって大切なお金なんですよ」

　　　　　　　　「Ｗ子さがあなたのお母さんならどう思いますか？」

　キンダイ　　「それはわかりますが・・」

　　その後交渉をするが話にならず、担当者には全面的な権限が無い

ようだ。検討すると言う事で電話を切る。

　　女性に安心なこの会社、債務者が支払いに困った時、２割、５割に

減額をしてくれたのだろうか？　

支払いも半年先まで待ってくれたのだろうか？

あまりにも自分勝手としか言いようがない。