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今週月曜日に発売された「QuickJapan」(Vol.64)は、映画ドラえもん特集ということで、購入。全61ページの総力特集ということで、なかなか充実した内容だった。

楠葉総監督&渡辺監督インタビューでは、両監督の「原点回帰」への強い思いや、ドラえもんのアニメを制作することの難しさが伝わる内容だった。渡辺監督からは、ファンの間で賛否両論を呼んだいわゆる“ドラクラッシャー”について語られたところが興味深い。渡辺監督が言うには、濃密な「ドラえもん」体験があったがゆえに、作品に対して批評精神が働いてしまったのだという。

そして、さらに興味深かったのは、ドラえもんのアニメを作るうえでの“普遍性”と“同時代性”の両立の難しさ。インタビューの中で、両監督はそれぞれ次のように語っている。

楠葉:「「原作に戻る」といっても、そのまま映像化するだけではダメなんです。F先生の持ち味やエッセンスを、より活かす形の現代的な加工というものを、一所懸命考えていく必要がある。ひとことで言えば、“普遍性”と“同時代性”の両立という問題です。」

渡辺:「世界観を壊さずに、同時代的な納得を得る……そのバランスは難しいですね。物語の背景というのは、その物語が生まれた時代がいちばん合っていると思うんです。それがやりやすいのは、アニメならではの特権ですかね。ただ作り手の立場からすると、自分の中にない時代は絵に出てこないんですよ。だからたまたま僕は『ドラえもん』を描ける世代だけど、スタッフの年齢が下がると、どうなっていくかはわからない。」

“普遍性”と“同時代性”の両立。この難しさは、なんとなくわかる気がする。25年前の子供たちの意識と、今の子供たちのそれは、やはり違ってくるものだし、アニメについては、その時代なりの見せ方をしなければならないというのは、十分わかる。かといって、“同時代性”を重く見ると、末期大山ドラの二の舞になってしまう。匙加減が重要だということは、これまでずっとアニメを見てきてそう思った。両監督ともそれに苦慮しているということが十分にわかった。


―『ドラえもん』は、(中略)日本の文化における“古典”の域に入っているように思うのですが。

楠葉:「ええ。だから、原作ファンから厳しい意見もいただきますし、声優が変わったことで賛否両論が巻き起こってしまった(笑)。ただ、僕は「世界名作劇場」シリーズをやっていたときに、古典となっている原作でも、ずいぶん加工して作らないと番組として収まらないという体験をしている。古典は縛りが多くなりますが、だからといって作り手が萎縮してしまっては、良い作品はうまれない。映画『ドラえもん』も、F先生の世界観を大切にしつつ、その中で我々が自分たちの表現をしっかり模索していかないと。」

ここらへんは、さすがは「世界名作劇場」を手がけた楠葉監督だからこそ言える話であろう。古典をうまく現代の子供たちに見せるアニメを作ってきた楠葉監督が、新シリーズの総監督に起用された理由がなんとなくわかった気がする。

ほか、新声優インタビュー、藤子F先生の次女である勝又日子さんのエッセイ。小学館の平山隆氏(藤子F先生の元担当編集者)や、藤子F先生のアシスタントだったむぎわらしんたろう氏へのインタビューに加え、さらに、映画全25作品を、なんと芝山努前監督らの解説付きで紹介する記事も掲載された。

作品解説では、芝山氏が制作の裏話をたくさん話されていて、非常に面白かった。『創世日記』では、関東大震災のシーンを出すつもりが、阪神大震災が発生した影響で、自粛することになったとか、『ふしぎ風使い』では、タイトルを「風の谷」にしたいと言ったら、スタッフから「『風の谷のナウシカ』がある」と突っ込まれたとか(ちなみに、芝山監督は『ナウシカ』を知らなかったらしい)、とにかくこちらもかなり充実している。

「クイック・ジャーナル」のコーナーでは、「大人だけのドラえもんオールナイト」の記事が掲載されていた。一夜だけのオールナイトのイベントの準備に、相当の時間と手間をかけてやっていることが伺えた。オールナイトは、2004年で一旦の終了ということになっており、今後の予定は未定とのこと。復活に期待したい。

最後は、若手女性作家の辻村深月さんのエッセイで締めくくられた。とても感銘深いエッセイで、印象に残った。ぜひ一読されることをオススメする。


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最終更新日  2006年02月16日 01時47分27秒
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