がんばりやのにい
「がんばりやの にぃが どっかいっちゃった」りん悟がきゅう太に言った。最近、宿題以外何にもしなくなったきゅう太。。。。なので、算数の計算ドリルの宿題が何日かないと全く計算をしなくなって、やり方を忘れるようになった。担任に毎日漢字と計算を少しずつ宿題として出してもらうようにお願いしてみた。ご丁寧に断られた。でも、きゅう太くんだけそうしてもいいです。みたいなお返事を頂いたがきゅう太は「みんなと同じ宿題がいい。」と言うので、今回はお願いを取り下げた。担任の言うことには二つの宿題を出すと忘れる子供がいる。ということだった。試されたのかもしれないが、昨日、漢字と計算の2つが宿題になっていたらしい。でも、きゅう太は見事に忘れていった。連絡帳をみると、計ド かんド という文字が2つ重ねて書いてある。「きゅう太宿題やった?」「やったで。計ドだけだから。」「連絡ノートにはかんドって書いてあるで」「それは先生の間違いやねん。」きゅう太自身が分かっていないのに、私が分かるはずがない。。。。今日の連絡ノートには忘れた子供がきゅう太以外にも多くいたことが書かれていた。「昨日忘れた行った漢字やろうや」「やったで」「見せて」「これ」今日学校でやった10問テスト当然のように0点全部のマスに×が付けられ先生の赤ペンで漢字が書かれていた。きゅう太がそれをなぞった後がある。「なぞったのは宿題じゃないやろ?」「??????」きゅう太は昨日宿題が出ていたことを理解していないので会話がかみ合わない。「これやったからええねん。あしたおなじのするから」「おなじテストするんなら勉強しようや。ほんで、 一個でも○もらおうや」「一個しかもらえんのやろ」「一個もらえたら、一個覚えたってことやろ 1週間したら、7個覚えたのと同じやん。 一回で10個覚えんでいいから毎日一個覚えようや」「がんばりやの にぃがいなくなった」りん悟がつぶやいた。「分かったよ。やる。」「ファイト」りん悟が声をかける。結局、お湯 波 港 の3問を覚えるのに挑戦。「覚えたで」「そしたらテストな」とテストをした。3問書かせたさんずいがない港があった。「今日は水に関係ある漢字やで」「そうやった。さんずいやんな」やっと書いた3問は私から大きく○をもらえた。がんばりやのにぃがもどってきた。