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テーマ:ニュース(99386)
カテゴリ:science
1億年前の南米パタゴニア地方に生きていたハチの巣の化石が新たに発見されました。ミツバチをはじめ花を訪れる「ハナバチ類」としては最古の証拠だそうです。 この巣穴はブドウの房のような形をしており、幼虫が成熟するための小部屋と、それらをつなぐトンネルからなります。現生の昆虫のうち、こうした形の巣穴を作るのはコハナバチ科のハチだけです。コハナバチ科は世界中に生息し、非常に多くの種があります。一部の現生種は、今回見つかった化石にそっくりな巣穴を地下に作ることが知られています。 たまたま同じ構造の巣穴を作るまったく別の生物がいたとは考えにくいため、研究者らは、今回の化石の巣を作ったのはコハナバチ科のハチだったと確信しているそうです。新発見の巣穴は、1億~1億500万年前に形成された岩石の中に保存されていました。 これに次いで古いハナバチの巣の化石は9400万~9700万年前のもので、ハナバチそのものの最古の化石となると、確定しているのはおよそ7200万年前のものといわれています。 ハナバチは、最も重要な花粉媒介者の1つで、今回の発見は、ハナバチの進化の物語に重要な一節を書き加えるとともに、白亜紀初期にハナバチと初期の顕花植物(花を咲かせる植物)の一部がともに多様化したことを裏付けるものとみられています。
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最終更新日
2020.02.19 02:50:42
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