テーマ:日々自然観察(9878)
カテゴリ:フライブルク
桜?2011年3月23日、フライブルクにて posted by (C)solar08 地震・津波の被災地の様子、福島原発の状況は、ドイツでもいまだに新聞・テレビ・ラジオなどで刻々と伝えられています。 今週末にフライブルクのあるバーデン・ヴュルテンベルク州ともう一つの州で州議会の選挙があるので、これをかんがみて、現連邦政府が急遽にエネルギー政策を一転させて、古い原発稼動延長(決めたばかり)を三ヶ月据え置くことを決定し、七基の運転を止めました。三ヶ月の間に、徹底的に安全性を検査するのだそうです。 日本で事故ったからって、ドイツがすぐにどうなるというものではないはず(2週間前までは安全だと政府は主張していたのですから)ですし、徹底検査には本当は1年半以上かかると言われているので、この決定はどうみても、選挙のためとしか思えません。 このところずっと気がふさいで、外出もまれだったのですが、お天気の今日は街中へと出てみました。 ここフライブルクはもう春です。 水仙、桜草、ヒヤシンス、スミレが地面を飾り、 DSC04357 posted by (C)solar08 町のいたるところで、レンギョウが黄色く輝いています。 レンギョウを垣根がわりにするお宅も多いので、レンギョウだらけです。 冒頭の写真、幹がどうみても桜なのですが、やっぱり桜ですよね。 それにしても、これは早いですね。 そして、もっと華やいでいるのは DSC04365 posted by (C)solar08 ↑の梅(だといわれています。こちらでは)の花。品種によってはこんなに大きくなるのかな。市の中心の環状道路わきで、とてもあでやかに咲いています。 DSC04363 posted by (C)solar08 ご近所のお庭では、↑のツツジや↓の DSC04364 posted by (C)solar08 石楠花が咲き、 Magnoria, 23.03.2011, Freiburg(Wiehre) posted by (C)solar08 ハクモクレンの蕾も大きくふくらんでいます。 空は青く、シジュウカラやブラックバード、ヨーロッパコマドリが競ってさえずり、気温も日中は18度くらいと暖かくて、春、春、春。 それでも、今年はすなおにこの美しさを喜べないし、春ですよーと歓声をあげることもためらわれます。 食物も水も電気も、屋根もある自分の境遇に感謝、感謝。 そういえば、以前書いた、脳腫瘍に侵されている旧知の友人K君と最近たまたま出会い、K君と彼のパートナー(彼女も27年来の友人)、K君の元彼女(この人も27年来の友人)などを招いて食事をしました。 K君は最近、三度目の手術をしたそうですが、癌をすべて除去することはできなかったとか。いつ倒れるかも知れない状況なのに、彼はいつもどおり、皆にとてもやさしく、落ち着いていました。 ちなみにK君の仕事は、フランス語やベルギー語の漫画をドイツ語に翻訳すること。 フランスは日本とはまた違った意味で、漫画の国なのです。 放射線治療でフラフラになっても、明るさを失わないK君にエール。 被災地にも早く春が来ることを願っています。 カエデの新芽、3月23日、Freiburg posted by (C)solar08 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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