台風一過のヤリイカ釣り
週末ごとに嵐が襲ってくる今日この頃。週の半ばから天気予報をこまめにチェックしながら、やきもきしていたが、今回の台風は足が速く、意外と北上せずに南海上を進んでくれたので久し振りに漁に出れた。今回は、3週間前から沖釣り先輩のOKちゃんと初島沖のヤリイカが11月から解禁されたから行こうね~と約束していたのだ。朝、早川港に着くとちょっと雲は残っていたが、風はほとんど吹いていない。昨日の夕方からうねりもだいぶ収まったらしい。坂口丸さんのヤリイカ船は一番でかい『ジャンボ』と呼ばれている船のようだが、左右大ドモにお客さんが道具を置いてあるだけだったので、OKちゃんと右舷ミヨシから並ぶことにしたが、このあと誰も来なかったので、隊長は左舷ミヨシに移動。すると、カマスの大介船長が『今日は出番ないから俺もやる』と言って、隊長の隣りに。。。こうして、ジャンボは四隅+左舷胴の間の大介船長という、夢のような布陣で初島沖へ向けて出港。沖には雲があるが、頭上は晴天。沖の雲の隙間から刺す朝日が息をのむほど美しい。海上、ほぼ無風、波なし、ウネリもほとんどなしという『船の上』は最高のコンディションだが、果たして台風で掻き回された肝心の『海の中』はどうなんだか、、、やってみなきゃわかりませーーん。というわけで第一投目は水深160m。しーーーーん。。。。ヤリイカ釣りは初めてで、要領がまだよくわかっていないのだが、底から10m位までが遊泳層らしいので、着底時に『どすん』とオモリが底に着かないように、指示された水深が近くなったら、サミングしながら『ふわり』とした着底を心掛け、着底したら糸ふけを取って誘ってみる。最初は、イカを脅かさないように、竿先水面から水平まで45度を『しゅっ!』と誘って一時停止。竿先下げながらちょっと巻いて『しゅっ!』の繰り返し。これでいいのかな?と隣りの大介船長を見ると、座って竿を船べりに乗せて電動リールの巻き巻きと落し込みを繰り返しているだけのなので、全然参考にならず。。。やっぱプロは違うわ。。。そんなこんなで肝心なイカちゃんは全くやる気が感じられなかったが、ちょっとづつ『ん!?今触った??』というシーンが出始め、大介船長を皮切りに船中ポツポツとイカちゃんが顔を見せ始めたようだ。しかし、『ん!?』と思ってちょっと巻いてみても、手応えがなく、裏のOKちゃんも『触りはあるけど、ちょっと巻くといなくなっちゃうね』とのこと。そんな中、着底して即糸ふけを取ったら、『くいっ!?』と微弱なシグナルが! こいつはイカちゃんからのラブコールか!?っと即巻き巻き。途中、ほとんど引かないのだが、時々竿先が『くっくっ』とお辞儀するので、ほのかに期待して仕掛けを手繰ると、、、、。おおっ!初めましてヤリイカちゃん。道理で微弱なシグナル&引きだと思った。こんなちんこいイカちゃんが水深160mでくっついてもわかんないっす。。。その後、隣りの大介船長はポッツリポッツリ、後ろのOKちゃんはたまにスルメなどを掛けているが、隊長は空振りばかり。そんな中、大介船長がイカを掛けて巻いているときに、きっと今が時合なはず!と思って丁寧にしゃくると、、、おっ!乗った! こいつは本命だろうと思い、ルンルン気分で巻き巻き。。。。っと、100m位で軽くなってしまった。上げてみると、下から2本目に『墨』のあと、4本目に足が一本。。。あちゃー、早く巻きすぎたか~。というのも、出船前に大介船長に当たったらどうやって追い乗りを待つのかとか、ゆっくり目に巻いて追い乗りを待つの?とか聞いたら、『当たったら即巻きだよ!巻き上げはある程度のスピードで巻かないと!』ということだったので、『ある程度のスピード』で巻いちゃったんです。その『ある程度』が速すぎたのね。。。そんなこんなしていると、サバ軍団が登場し、サバの4点掛けとかやっちゃうし。。。しかもほとんど飲まれて、ひどいのは胃袋まで到達しているやつもあり、、、手は血まみれ。無益な殺生は心苦しいので、再起不能のサバちゃんは頭としっぽを切り落としてジップロックに入れてお持ち帰り。捌いて脂が乗っているのを味噌煮に、他はエサ用のストックとさせてもらおう。それにしても、気持ちのいい絶好の釣り日和だ。快晴、そよ風、遠くに大島の雄姿を眺め、初島の廻りでのんびり釣竿を握っているだけで、頬の肉が弛むくらい幸せ感が一杯になる。昼を廻ってそろそろ追加が欲しいと思っていたら、6m位誘い上げた所から1mづつ落しているとなんか乗った!こいつはサバじゃないと思って、中速よりやや遅巻きで巻き上げてみると、、、、やってきましたスルメちゃん。こいつは開いて即船上干し行き。にわかにイカちゃんの活性が上がったかな?と思ったら、残りは1時間を切っている。しかーし、ここで最高の瞬間が!着底一発、1mほどしゃくると、『ぐいっ!』と引っ張られる当たり!そーっと頭上まで竿を上げて乗っていることを確認して、ちょっと低速で巻き巻き、仕掛けが弛まないように気を付けながら、5mほど巻いたところで中速やや遅で巻き巻き。低速巻きのときに、追加で手応えがあったので、2つは付いているかも~と期待していると、上から2つ目の角に一つ、下から2つ目の角に一つ、一番下にも乗っているが、下から3つ目の角に反対舷のお客さんの道糸が絡んでいる!船長が飛んできて、隊長が下から2つ目のイカを取り込んでいるあいだに、一番下のイカを船長が取り込もうとしたとき、船長の持った角から良型のヤリイカがぽちゃんと。。。一パイ逃げちゃったのは悲しいが、3点乗ってくれたことの方が嬉しかった。これが一日やって最高だった瞬間。台風通過後の時化明けは、やっぱり厳しかったけど、大介船長によれば、時化の前から良くない状況は変わらないよとのこと。沖漬けのタレも一応持ち込んでみたものの、沖漬けに回すほどの釣果はなく、ヤリイカの沖漬けは次回の楽しみに。それにしても、最高のお天気のなか、大型船でゆったりとイカさまと遊ぶことができて、本当に心から癒された~。天の神様、海の神様、ご先祖の神様、心から感謝します。ありがとうございました。そして今回のオマケ。坂口丸さんの投入器は3+4の二段の7本角用で、素人の隊長にはちょっと使いにくかったのと、自前の仕掛けは8本角まで作ってみたので、ついでに8本角用の投入器も作ってみた。口のところを斜めにカットした分、表面積が広くなり、角も入れやすくなったので、ほとんど絡んだり失敗せず、試作品としては上出来だった。ちなみに材料代は40φのVUパイプが@158円×8本、イレクター接着液が318円×2個(一つで足りなかった、、)、100均のスポンジ105円の2,005円。この投入器を使って、腕磨いて、次回は沖漬けができるくらい釣れますように。*****以下釣り宿HPの記事*****27日(日)ヤリイカ:24~40m、4~16杯今日も南沖へ時化前とあまり状況は変わってない感じ、あちこちやってみましたが顔見たり・見なかったりでした。釣り場、南沖 水深、130~180m仕掛け、11cm。オモリ120号です。