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カテゴリ:失語症
中等度~重度失語症者で、ポインティング課題やマッチング課題が困難(課題意図の理解が困難)な場合、以下のような「型はめ課題」や「引き出し課題」から実施することがありました。 型はめ課題 それぞれの型に 丸、三角、四角 の積み木をはめ込むというものです。 この課題の目的としては、 ◆差し出された物品を受け取る。 ◆受け取った物品を何かの意図をもって動かす。 →より自然な方向(形が合うように)で動かす 受け取ること自体難しかったり、受け取ってもすぐに机に置くときや、持ったままになることもあります。 引き出し課題 コミュニケーションボックス(横浜コミュニケーション学会の失語訓練教材) のような引出しを使い、一つの引き出しに一種類ずつ物品を入れておく。 全く同じ物品を手渡し、同じものが入っている引出しに物品を片付けてもらうというもの。 マッチング課題よりも、「物を片付ける」という自然な行為であることから、理解されやすいと考えます。 この課題に慣れたら、引出しを取り出し、箱のようにして、マッチング課題に移る。 もしくはこのまま引き出しを使い、同じ物品で少し違う種類(ハンカチの柄違い、スプーンの大きさ違いなど)を手渡し、同じカテゴリーの認識をつかんでもらう。 その後、写真、イラストなどをへ進めていく。
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