からだの支え
相手のからだのどこにも頼りません。自分のからだで相手を支えません。もちろん自分のからだに支えは必要です。支えは、相手の肉体の一部に材料にして、そこを支えとして自分のからだを支えます。あくまでも、相手の肉体の一部は、自分にとって材料でしかありません。そこに頼るのではなく、その材料を使って支えをつくるのです。その材料を加工して支えをつくるには、そこにプラスとマイナスの力を同時に作用させて、0の力をつくるのです。上下前後左右どこにも偏らないで、動かない。しかも、柔らかく浮いている。型の稽古をしていて、どうしたってこんなやりかたをすれば、自分の身体を支えられない、支えられるわけない!と思う局面が出てきたら、思い出してみてください。