ありふれた恋よりも シリーズ/きたざわ尋子
ありふれた恋よりも高校1年の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。落ち着いた大人な雰囲気の弓弦と不思議と気が合った梓希は、二人が実は親戚だったことを知る。そしてなぜか弓弦の家に預けられることに。やがて二人の周りで、不思議な出来事が起こり始める。そんな中、お互いのことを意識しだす梓希と弓弦だったが…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。いつか君が降った夜高校生の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。落ち着いた雰囲気の弓弦と梓希は又従兄弟同士だった。ある事情から梓希は弓弦の家に預けられ、やがて二人は恋人に。しかしキスより先に進んでくれない弓弦に、自分が子どもっぽいからだとへこむ梓希。そんな二人に、再び不思議な事件が起こり…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。恋さえも君との約束高校生の向高梓希が出会った一つ年上の神矢弓弦。大人びた雰囲気の弓弦と梓希は又従兄弟同士だった。ある事情から梓希は弓弦の家に預けられ、やがて二人は恋人に。異母兄・克彦からも弟として愛され、家族一緒に住もうと言われている梓希は、弓弦のそばにいたいと神矢家に残り…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。君を抱いて眠りたい高校生の梓希は、落ち着いた大人な雰囲気の神矢弓弦と又従兄弟で恋人同士。異母兄・克彦からも弟として愛情を受け、父と母も再婚したが、弓弦と一緒にいるため梓希は神矢家の養子に。弓弦と克彦の通う高校に転入した梓希は、編入試験で一緒だった加納響に急接近されて…!?大幅加筆修正した初期作品と書き下ろし続編を同時収録。シリーズ最終巻。シリーズもので4冊で完結しています。きたざわさんの初期の作品で、初々しい高校生たちが主人公で各表紙からは全く想像できないオカルト系のお話です。でもオカルト度はかなり低くて、霊との対決だとかそういう場面は極めてあっさり片付くか解決の場面が飛んだりするかで、ラブ面も高校生ということでしつこくありません。また、受の兄と父親が激しく受を溺愛しますので、コメディ風でもあるので、全体的なイメージが固まらないので消化不良をおこしてしまいました。1巻は守護霊を持たない攻弓弦と守りの力だけ強力な受梓希との出逢いと梓希が弓弦の家に引きとられる話。主要メンバーはこの巻にほとんどが登場しています。冷静沈着な性格の弓弦がこの巻だけは嫉妬で暴走する場面があったり、兄克彦が愛する弟にはまりだす過程が楽しめます。関係は暴走した弓弦のフェラどまりですが、同時収録の書き下ろしがタイトル作の一年後で二人の関係ができあがっちゃっていてラブラブでいいんですが、続く2巻目ではタイトル作の直後から始まりますので、時間的なことが戸惑いを感じました。2巻は弓弦と梓希の思いが結びついたことから、犬猿の仲と噂される克彦と弓弦の奇妙な小競り合いや父兄愛に目覚めた父寿彦達の常軌を逸した溺愛ぶりが笑いを誘ってきます。弓弦は自分のもつ霊能力を肯定できたので力が安定し始め、さらに高めるため精神鍛錬を舘川の指導のもと始め出し、梓希との関係も梓希自身が望んでくれたことで進みます。3巻、4巻は省略(*^^*ゞ暫く長編とシリーズものはちょっとパスだな、と思ったのでした。