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本のタイトルが【1984年】なのです。
早川epi文庫, 860円+税。 この本は1949年に発表されました。 1984年には、いつの頃からか分からないが、世界は3つの国から成り立っている。南北アメリカとイギリスを含むオセアニア国、ロシアとヨーロッパからなるユーラシア国、そして中国、日本などを含むイースタシア国である。オセアニア国は何年も前からユーラシア国と戦争をしている。 話はオセアニア国の一人の男ウインストンを中心に展開する。どうやら、この国は少数の支配層と、支配層を補助するある意味知識人と大多数の下層階級から成り立っている。オセアニア国社は<ビッグ・ブラザー>という最高指導者の<党>の専制政治により支配されている。そして、どうやら、少数の支配層の唯一最大の目的は現在の社会構成を維持することにあるらしい。 この本が書かれた当時、社会は第1次大戦から第2次大戦を経た激動の時代であり、ソビエト連邦ができ、ドイツではヒトラーの独裁政治が崩壊した。 1984年の社会はこの時代背景から思いついたものと思われる。 しかし、オセアニア国の実情はものすごく現代の中国に似ている。自由にものを言える社会ではない。ウインストンたち知識階層は<党>により常に監視されている。あらゆるところにテレスクリーンがある。テレスクリーンは双方向性のTVである。1949年にこんなテレスクリーン機能のある機械は無かった。 とにかく、1984年に描かれている社会は現代の中国にそっくりなのに驚いた。 さてさて、想像力豊かな作家が今から数十年後、例えば2050年、の中国を小説に書いたら、どんな小説になるでしょうか? 中国はますます共産党一党支配が強固になって、日本も飲み込み、まさにイースタシアになっているか? 或いは??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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