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2017年11月03日
カテゴリ：日々雑感
  today diary 白馬 千国街道 1970年代に車で富山帰省の際に利用した 長野松本から新潟日本海側に抜ける街道のこと。 (関越道や信越道は全線開通したのは1986年 昭和60年) 千葉県  東京都～中央道20号山梨県（大月～韮崎～諏訪）長野県（松本）経由で千国街道147号新潟県（大町～白馬～姫川～糸魚川）と走り 日本海側に出て 富山県（～親不知～黒部）入り。今では高速道路に乗れば四時間ちょいで着くが 一都四県を連なる片道450km ／8時間 おおよそ１０往復／１５年 車利用は時間に余裕がないと行けない時代のことである。  知り得てから二ヶ月、 友等にアドバイスを受けて二ヶ月 四ヶ月もグダグダと悩み抜き 先頃、四十年振りに白馬千石街道を使い 腹を括り糸魚川に出掛けた。 その人・・・ 目指すは日本海（糸魚川市街）数キロ手前の 大野と言う小さな集落。 四十五年前、その人が嫁いだ家屋敷がある。 屋敷は千国街道沿いに面していて驚いた。 そんな事ともつい知らず帰省の時は 幾度となく すぐ傍を通っていたとは・・・ 何処までもすれ違いの運命を感じざるを得なかった。 応対に出たのは 元ご主人らしき人。 最初は如何わしい勧誘者と疑われたらしく そっけない態度も 用件と訳を話したら その人が眠る場所を教えてくれた。 （共同墓地だった。良かった、屋敷内でなくて）  白馬の山並みと瑪瑙（めのう）石が取れることで知られる 姫川の自然に囲まれた集落共同墓地にその人は眠る。 千国街道から少し脇道を入ったところ。 幾つもの墓石、墓誌を探し回り、 漸くひとつの墓石の前に立ち止まる。 幾度も彫られた 法名、俗名そして享年を確認した。 間違いではなかった・・・ 自分の目で見るまで信じたくなかったが やはり現実だった。 つき合っていた頃は 誕生日さえ知らず 時を経て 命日を知る現実・・・ 花束を献花台に供え 手を合わせ これまでの大罪を詫びる。 人生で初めて出会った 恋人と呼べる人 いつの日かこの人と決めていのに それぞれ違う人生路を歩いてしまうことに。 （実は別れた原因は今にして思えば・・・ ある時のその人との電話の会話の中で 『貴方の高校の同級生（悪友）と名古屋で会った』 まるでデートでもしたかの様に言われた？ どうしてそんな意地悪なことを話すのか 当時の自分には理解が出来ずジェラシーだけが増し 更に意地を張ってしまいそれ以降、連絡をしなくなった。） 目の前にいるはずの その人から 返事どころか 気配すら 感じられない。 俗世界にいる自分の声など届くはずもない。 さぞかし怒ってることだろうな。 今更、どんな言い訳しに現れたの？ と それとも友等が言う様に 女心も知らない間抜けな男など 疾うの昔に愛想を尽かされた のかもな。  静寂で虚空な時間が流れ ふと我に返ると川茂から吹く風が妙に冷たく もうすぐ冬が近いことに気づく。 豪雪で有名な十日町ほどではないにせよ 越後は白銀の季節は長い。 ひとりぽっちで深雪に埋もれ春を待つその人が 可哀想に思え 立ち去れない自分が居る。 ここに来る前に ご主人に嘘をついた。 亡くなった奥様とは同級生だと 出身高を言ったら、ご主人も同窓生と言ってた。 それも同じ科班の二年先輩。あまりの偶然に驚いた。 帰宅後、同窓会名簿で見たら載っていた。何か複雑。 元彼だなんて言えるはずもない。 言えてるぐらいなら、今この場になんかいない。 もう少し自分に 素直になれてたら 自信が持てたなら そして優柔不断でなかったなら こんなに早く死なせやしなかった ごめん・・・ 一時間ほど居て 姫川の地を後にした。 帰りの道すがら、眼は真正面を見つつも 頭の中は己れへの怒りと悔しさが 走馬灯の如く 浮かんでは消え 消えてはまた浮かび続けた。 心の負の思いは浄化されず 消えもせず 前にも増して溜まった気がした。 少しだけ耳にした色々な しがらみ話・・・ ショックのは 残された家族等は 亡きその人のことをあまりよくは思ってないこと。 その人が繋いだ命のお陰で親族等の今がある。 生前にもまして 尊び 敬い 後世に語り継がれるべきものだと思う。 その人が耐えた二年にも亘る闘病生活、 治療費返済が今も負担になってるらしい。 二千万にも及ぶ高額医療費！？ 他人の自分に愚痴ることが情けない  その人の人生は幸せだったのだろうか・・・ 来なければ幸せな生涯を過ごした思えてた。 その様な人の所に嫁いだのかと思うと 自分の青き頃の大罪を今更ながら悔いた。  松本まで辿り着くと何故か一刻も早く この地から離れたくて高速道路に乗った。 街路灯の明かりが近づいてはミラーから消え 近づいては消える単調な繰り返しの夜の高速道路。 長距離運転はいつもなら途中休憩は数回とるのだが 何故か眠くもまらず 疲れも出ない。 事故にも遭わず無事に戻れたのは その人の 御加護 かも知れないと感じていた。 気の迷いと言われそうだが途中まで 後部座席にその人が居た様な気がしてた。 墓前では何も感じれなかったのに・・・。 戻ってから 一日、また一日 経ち 何故だか解らないが無性にイラついた。 訳は自分が一番わかっている。 また会いに行こう。 心でその人を感じられる様になるまで いつの日にか 自分も変わりたい。 誰しもが普通に言う 『会いに来たよ』って笑顔で言える様に・・・。  前回、今回に亘り とりとめのない長文に お付き合い頂きありがとうございました m(__)m  これから自分に残された人生で 幾度の蝉時雨を聞けるかは解りませんが その際は耳を覆うことはせずに 少ない思い出を せめて集めて その人を愛おしむことにします。 これでこの件（青き頃の大罪）はお仕舞い。 もうこのカテゴリでblog upすることはないでしょう。 万が一 あるとするならば、その時は 「その人」ではなく「代志美」と記します。 自分の心に刻まれてる人は、 冷たい石に彫られた法名の人でなく、 16歳から21歳まで 俗名 代志美と呼んでた人。 もう逃げず 名も伏せがないと決めました。  自分年表を思い連ねることがあるとすれば 消すことのできない抜けた五年の歳月であり 人生岐路の一番に思い出す人になることでしょう。 詳細版(No-fiction story,no cut version)  青き頃の大罪<白木蓮の如き君なりき>   当hpも掲載中！      thank you お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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こんにちは。
ブログ読ませて頂きました。 無事にご帰宅されて良かったです(*´ω｀)。 ご主人がおっしゃっていた愚痴ですが もしかしたら医療機関に対する愚痴では有りませんか？ よく思っていない方に高額な治療費をかけるかなと 不思議に思いました。 身内が病気になった時は医者に任せるしか有りません。 回復して欲しい一心で、医者の進める治療方や薬を受け入れたけれど残念な事になってしまい 治療費の返済だけが残った・・・と言う事ではないでしょうか。 2千万で有れば、保険適用外の治療も行っているかも知れませんね。 しかも救えなかった場合、家族は周囲からも責められますよ。 結果、ひねくれたりします（自分もそうです）。 願われていた事と違う話を聞かれて 複雑なお気持ちと思いますが トンボさんの想い人は喜んでいらっしゃると思います。 機会が有れば、どうぞ又行って差し上げて下さい。 (2017年11月03日 17時15分59秒)
そうか行ったのか墓参り、君の勇気には敬服する。彼女さんにはいつの日か伝わるさその純な気持ち。
俺ならそこまでのできないな。 (2017年11月03日 17時18分17秒)
こんばんは。
告白から二ヶ月が経ちました。勇気ある決断をされましたね。お墓まいりと名前の公表には驚きました。貴方様の心使いはきっと代志美さんに届いていると思います。本当にありがとうございました。 また機会をみつけて行ってあげて下さい。その際は代志美さんの第二の故郷の姫川も散策されてみてはどうでしょう。そしてこれからの人生を大切に過ごされることを心より願っております。 (2017年11月03日 23時33分53秒)
emineko8043さんへ
今晩は～ 温かい心使いありがとうございますm(__)m 彼女の病気は全身に転移してしまい長期入院を強いられたそうです。治療費は惜しまずに治ることを信じて・・・結果は残念なことになりましたが、本当に残された家族も大変だったと思います。 例え結果が解っていても一日でも長く生きていてもらいですからね。それは誰しもそうするでしょう。例え救えなくても。 それ故に、亡くなった後にまでそれらのことを他人に愚痴るのはどうかと思います。自分にはできません。それだけは。 また行くと思います。墓参りには・・・。 (2017年11月04日 00時00分40秒)
悪友Ｋさんへ
今晩は～ お気づかいありがとうm(__)m 多分、これは自分の為に行ってるだけでそんなに勇気がどうのと言うことではないです。自分を落ち着かせたいだけなんですよ。（情けない話だ (2017年11月04日 00時04分20秒)
YS美さんの幼馴染さんへ
今晩は～ ご心配おかけしましてすみませんでしたm(__)m 漸くお参りにだけは行くことが出来ました。 聞けば告別式には皆さん友達や先生方も参列されたそうですね。 知らないこととは言え、本当に申し訳ありませんでした。これからは帰省の折にはお墓参りはしたいと思います。 姫川温泉は中学時代に遠足で一度行きました。 機会をみつけて伺います。貴女様も御身体ご自愛ください。 (2017年11月04日 00時16分01秒)
こんばんは～
この世にもう居なくても、忘れずに想ってくれる人が今もなお居てくれる事は、きっと嬉しい事だと思いますよ。 私の場合は、彼の最期の人であった事。 何度か、彼の眠る場所に行こうと思いましたが、彼の最期の時間は、兄弟や友人、お子さんたちに囲まれて幸せな時間の中でその人生を終えた事を聞いたので、静かにそのまま。 私がこれからの人生を彼の分までしっかり生きて行く事が、彼に貰って来た想いへの恩返しですね(^_-)-☆ (2017年11月04日 23時04分03秒)
由愛39さんへ
おはようございます。 そう思えてもらえたならいくらか心が浄化されますが・・・今はまだそこまでは至らないと思います。 また親族ではないから皆で参ることは出来ず、偲ぶのは独りでしかできません。 それは多分、由愛39さんへと同じかも知れません。 ＞私がこれからの人生を彼の分までしっかり生きて行く事が、彼に貰って来た想いへの恩返しですね ・・・自分も漸くそう思える様になりました。 心温まるアドバイス、ありがとうございましたm(__)m (2017年11月05日 07時55分20秒)
こんにちは。
前から気になり時々覗き見させていただいてた一人です。読み終えてようやく終止符をうたれた様でホッとしました。もしかしてあなた自身が終活されてるのではとも思いました。この先、どうか穏やかに過ごされます様に陰ながら応援しております。 (2017年11月05日 16時56分44秒)
いち愛読者さんへ
今晩は～ 初めまして、コメントありがとうございますm(__)m 終活ですか・・・年齢的には男平均寿命に近づきつつありますのでそう思われても仕方がないですが、あくまでも過去の償いと自分の気持ちの整理のためです(*_*; 御心使いありがとうございます。 そんな訳で気分一新、またスローライフを楽しんで行きますので宜しくお願い致します。 (2017年11月05日 18時56分21秒)
こんばんは～
またまた。 前にＵＰしましたが、私の誕生日に送ってくれたバラの花の数本をブリザーブドフラワー（一生枯れない花）にして貰って、大事に飾ってあります。 一生忘れる事の無い恋でしたから。 想い出も枯れませんね(^^)v ＞チェーン店とはいえ、クオリティは申し分なしですね！ 遠慮なく大好きなネギをたくさん頂いちゃいますが(^^ゞ (2017年11月05日 23時05分50秒)
由愛39さんへ
今晩は〜 薔薇ですか、絶対に女性が喜ぶ贈り物ですね。とても良い記念になりましたね。それをブリザードフラワーにするのも大切にとって置きたいと言う気持ちが伝わります。思い出は枯れない。。。名言です。 自分等の時代ではそうしたら物を贈るのはお洒落な一部の男性だけでした。まして自分の様な者はとても気付きもしませんよ。自分には記念となるものは何も無いです。あるのは処分し忘れたあの記念写真だけです。 (2017年11月05日 23時31分23秒)
初めまして、この度は遠路よりお参りいただきましてありがとうございました。
姫川の義兄から千葉から同級生の方が墓参りに来れたとお聞きして、姉の幼馴染さんにこちらのホームページを教えてもらい日記を読ませていただき過去の経緯を知り驚いております。当時、母から姉には東京に将来を約束した方がいるらしいと聞いておりましたが、ある年に突然名古屋から戻り人が変わったかの様に嫁ぎました。 どうして別れられのかはわかりませんでしたが、お二人が添い遂げない運命だったのだと思います。どうぞお気になさらず、姉はもう十分救われてますので貴方様もそんなに自分を責められないでください。 またこちらにお出での際はお参りさい。姉も喜ぶと思います。本当にありがとうございました。 (2017年11月06日 20時53分36秒)
妹ですさんへ
今晩は～ 初めまして、妹さん・・・？ 恥ずかしながら代志美さんからはお母様のことは手紙や電話で知っておりましたが、ご家族のことはあまり詳しくは知り得てませんでした。すみません。 この度は今さらながらですが せめてものお詫びと思い墓参りに行かせて頂きました。 若気の至りと申せ 自分の至らなさから代志美さんには辛い思いをさせてしまいました。本当に申し訳ありませんでしたm(__)m これからは帰郷の折りには独りでお参りに立ち寄らせて頂きます。その節は大野の方々にはご内分にお願い致します。 (2017年11月06日 22時34分36秒) |
Re:消した空白の人生年表 探し旅(11/03)
