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カテゴリ:推薦図書
横溝作品読み返しキャンペーン第1弾。
本棚から50音順に読んでます。 読み終わりました。 「悪魔が来りて笛を吹く」 悪魔が来りて笛を吹く改版 この表紙のは今も本屋などで売られてる版ですが、わたしが集めてるのは杉本一文さんが 表紙の絵を描いてる版です。 これは古本などで探さないと手に入らないですが、すごく絵が綺麗なんですよ~ 時々全部並べてはニヤニヤしてます^^ 凄く複雑な話なんですが、簡単に紹介。 「戦後間もない世を震撼させた天銀堂事件。その事件の容疑者である椿英輔が失踪して以来 椿家に次々と惨劇が起こる。元子爵である英輔が、残した遺書を持って、金田一耕助を 訪ねてきた娘・美禰子(みねこ)。美禰子は、父の死に疑いを持っているという。 父の死の真相を調べてほしい、と頼まれた耕助。事件にまとわりつく悪魔のフルートの音色。 この家に棲む悪魔とは一体誰のことなのか?」 と言う感じ。 この話ね~、金田一ものの中でもかなり暗くて陰惨な感じの話です。 読み返すのは5回目くらいだと思うけど。毎回結構辛いw 小説で読むよりも、映画とかドラマとかで見た方がいいかも。 そっちの方が、音楽とか色で楽しめると思う。 小説の方もわたしは好きだけどね。あまりお勧めはしない。 でも、登場人物がみんな濃くて面白いです。 時代背景もあって、みんな裏があるんだけど、ぎすぎすしながら同じ家で生活してる感じも 読んでる分には面白い^^ あまり耕助が活躍してない気がするけど。 関連漫画。 他にも出てると思うけど、わたしが持ってるのは JET「悪魔が来りて笛を吹く」あすかコミックスDX・名探偵金田一耕助シリーズ全1巻(左) 影丸穣也「悪魔が来りて笛を吹く」講談社漫画文庫 全1巻(右) JETさんは、金田一物(他の横溝作品も描いてますが)をたくさん漫画化してる方。 かなりの金田一ファン(横溝ファン)の方で、メジャーどころ以外にも、マニアックな作品を 漫画化していて、わたしにも嬉しい漫画家さんです^^ JETさんの「悪魔が~」は、原作に忠実です。ページ数の関係があるので、かなり凝縮されて いますが、すごく雰囲気が良いです。 何しろ、耕助のイメージがわたしの想像に近い!これ大事。 JETさん自身が原作の大ファンで、読みこんでるからこそだと思うのですが。 他の漫画化された耕助は、「こんな人だったっけ?」って思うような部分が結構多くあるのに JETさんのはほとんどないです。だから凄く読み易い。 このコミックスには、「雌蛭」という短編の漫画化作品も収録されてるのですが、欲を言えば、 この分のページ数も「悪魔が~」の方に回してほしかったな。 全体の雰囲気はすごくいいので、省いたエピソードとかも描いてほしかったです。 「雌蛭」もマニアックだけど面白いです♪ 影丸さんの方の「悪魔が~」は、原作を相当アレンジしてありますので、原作を読んだ直後に 読み返したら、超混乱してしまいましたw 詳しく書くと、これから読む人が面白くなくなってしまうので書きませんが。 登場人物の名前が変えられてたり、設定が全然違ったり。犯人もちょっと違うし。 須磨に行くメンバーも全然違うし。終わり方も違うし。 相当なアレンジです。 フルートケースの形がちょっとおかしいのが気になりました。 それから、この話のキーポイントになる「火焔太鼓」の模様と言うのは、そもそもどういう ものなんでしょう? 原作は挿絵は一切ないのですが、JETさんの描く「火焔太鼓」と影丸さんの描く「火焔太鼓」は 全然違う形です。 後で調べよう。 影丸さんの描く耕助は、あれはあれで面白いけど、原作と違いすぎ^^; めちゃガタイいいもんね。 超体力ありそう。 そして、等々力警部が超ヤな感じの人になってますw 原作ファンからしたら、ちょっと文句言いたい感じではありますが、そういう原作との 違いを楽しむのもアリだと思います。 文句言いながらも楽しいいしね。 でも、絵の雰囲気とかは良いんですよ。劇画タッチだけど。 あの時代の雰囲気はよく出てます。 さて、50音順で次は「悪魔の降誕祭」です。 これは短編だから速いと思う。他に「女怪」と「霧の山荘」も入ってます。 霧の山荘好き♪ しばらくは「悪魔の」シリーズです。 別にシリーズな訳じゃないけどね。 さて、昨日のことですが、高校野球の県大会で、静岡高校vs静岡商業の試合がありまして。 静岡商業は、わたしの大好きな大野くん(今は早稲田の野球部所属)が去年まで居た 高校でして、今年も猛烈に応援してたのですけれど、1回戦で負けました・・・・・ やっぱ大野くんが居ないから? 残念です。 今年はどこが出るのかな? 常葉菊川はどうなんだろう?あんな不祥事(監督だけど)あった後だからな~ 橘もどうなんだろう?センバツではどうだったんだっけ?もう忘れちゃったよ。 静商負けたから、もうわたしも夏終わった気分。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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アタシも横溝正史好きなんです☆けど、何せ文章読解能力がないため…。読みこなした感がないです(:_;)
しっかし…杉本一文さんの画キレイですねぇ。思わず見惚れてしまいましたぁ。アタシも並べたい!!と少し思ってしまったのですが、古本探さないとナイんですね…残念です…。 (2008年07月16日 02時29分01秒)
杉本一文さん(名前は初めて知りました)の絵の方は何で描いてるんだろうかと思っていました。
CGとか無さそうな時代に描かれたもののような感じがしますし、エアブラシでしょうかねー?? 悪魔が来りて笛を吹くは稲垣版のドラマの方を見ました・・・w (2008年07月16日 23時08分38秒)
はらまん。さん
おお、仲間仲間^^ 横溝作品、古い作品多いですから、表現が今読むと回りくどいところとか、伝わり辛い表現とか多いですよね。 わたしは雰囲気で読んでます。 勘ですw 人生、ずっと勘ですww 杉本さんの画、本当に本当に素敵なんですよ☆ これに惚れて、もう何年も横溝本蒐集に夢中になっているのです。 同じ作品でも、画が違うのが出てたりして、果てしないです・・・・ あ、古本でしか手に入らないですけれど、だからこそ安く買えてお徳です。 わたしが持ってるのも、一番高くて280円だと思います。 そういうところがありがたい。 でも、なかなか見つからないですけどね~ プラマイ0! (2008年07月17日 02時15分27秒)
鈴亞さん
カバーの折り返しに名前載ってます。 画材はなんでしょうね? わたしの印象では、エアブラシじゃない気がします。 普通に水彩、か、アクリルか。そんな感じな気がします。 わかんないけど^^; 稲垣金田一は・・・お話になりませんw わたしも見たけどww (2008年07月17日 02時17分42秒) |