君と僕との命のかゞり
中原中也記念館に行ってきました。
帰郷という詩を思い出し、SMAPの夜空のムコウを連想しました。
あれから僕たちはどこまで来たのかな
ああお前は何をしてきたのかと
吹きくる風が私にいう
記念館に行っていつものように思ったのが、中也が文学なんか知らないでいたら、自分が詩人である宿命に最後まで気付かずにいられたら、彼も彼の家族も彼の友達もずっと穏やかに日をおくれたことだろうに、と。
29歳で死ななくてもよかったんじゃないかな。
最後まで自分の面倒をみることのできなかったわがまま坊主の詩だけれど、彼がとことん不幸になって残していった数々の詩は、彼が文学の犠牲となったことをいたしかたなしと思えるくらいに今だ夕暮れに見え隠れする星なのでした。
消えない。