清楚な純白の花はその名にふさわしいですね。
命名は牧野富太郎博士が箱根の乙女峠で発見したことに由来するそうで、特に見た目の印象とかではないようです。
狭山丘陵ではごく限られた場所でしか見たことがありません。
昨年確認したのはわずかに3株だけでしたが、今日のは昨年咲いていた場所とは数m離れています。
少しでも増えているといいんですが、今年はどうでしょう。
よく似た大きさの(ケ)マルバスミレというのがあります。
マルバスミレはめしべの先端(花柱)がカマキリの頭のような形をしています。
また、オトメスミレは有茎ですがマルバスミレは無茎と、ポイントを押さえると見分けは難しくないかと思います。
もっとも、狭山丘陵に咲いている白いスミレはほとんどマルバですけど。
【写真】
オトメスミレ(乙女菫) スミレ科
上の写真で茎があるのが分かると思います。
花の後ろに伸びる「距」という部分が淡い紫色です。
タチツボスミレの変種だそうで、この部分は名残の紫でしょうか。
狭山丘陵ではかなり希少な種類だと思います。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
撮影日時 2011/04/03 12:54:08
Tv 1/200
Av 5.6
ISO感度 400
レンズ EF-S60mm f/2.8 Macro USM
このスミレの咲くあたりは、このところ盛んに林道工事がありました。
右側の黒っぽい金網はこの冬の間に設置されたものです。
この金網のあたりにはアオイスミレやケマルバスミレが咲いていたんですが、少なくとも今年はもうだめでしょう。
新しい砂利も入れたようで、元に戻るのは難しそうです。
昨年見つけたオトメスミレ2株はこの金網工事で潰された可能性が大きいです。
残念なことです。
金網の向こう側は水源地(東京都の水道)なんですが、ここまでしないといけないものなんでしょうかね。
ここを通るときは、まるで溝の底を歩いているような気がします。