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テーマ:タイ(3308)
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日曜日の夕方、裏の市場でぶっかけご飯を食べていると、お店のおばさんが大声で騒いでいる。
何事かと思い視線を向けると、おばさんがプラスチックの容器に詰めたぶっかけご飯を白人に差し出しているが、その白人は受け取らずに行ってしまったらしい。 さらにおばさんのぼやきを聞いていると「あのファラン(白人)、今朝もご飯をもらいに来たからあげたのに、さっきは何で受け取らなかったのだろう。それにしても可哀想だね。どうしてお金が無くなっちゃたのだろう。女に騙されたのかな。タイの女は騙すの上手だから」と言っているのを聞いて合点がいった。 そうか、さっきの白人はホームレスなんだ。 まだ若い男だ。 年は見たところ30台半ば。 痩せて精気のない顔をしていた。 最近の新聞で、白人のホームレスが増えているという記事を読んだことがある。 パタヤやプーケットに多いらしいがその数は200人ほどにもなるらしい。 新聞の取材ではバーの女性と結婚したりしたが、事業というか商売に失敗したり自国から持ってきたお金を女性につぎ込んだあげくに最後は捨てられて居場所をなくしてしまったケースが多いらしい。 そして自国へ帰る費用もその気もなく、遠い異国タイでホームレスに身を落としてしまったという内容だった。 あの彼もそんな1人なのだろうか。 タイは気候がいいから野宿しても凍えることはないし、タイ人は優しいから誰かしら食べ物も恵んでくれるから飢えることもないだろうけど。 本当に人それぞれいろいろな人生がある。 でも、よく考えたら自分と彼らの境遇にそんなに差があるのだろうか。 私も体一つでタイにやって来た身。 なにかしら環境が変われば一気に経済事情が悪化する事だってありうる。 そうなれば、家族との関係だって変わるかもしれない。 日本の年金に加入しているわけでもなく、受ける資格のある社会保障は何も無い。 私が今いるこちら側の世界と、彼の落ち込んだあちら側の世界は、実はあやふやな境界線で隣り合っているだけなのかもしれない。 ほんの一歩、片足を踏み出すだけで容易に向こう側へ墜ちてしまう。 そんなことが絶対にないと一体誰に言えるだろう。 確固たる基盤の上に築かれたかに見えるこちら側の世界は実は幻想に過ぎず、本当は危ういバランスの上の蜃気楼のようなものかもしれない。 そんな事を思ってしまった。 実は最近、村上春樹の「スプートニクの恋人」という小説を読んだのだが、これもこちら側の世界とあちら側の世界が交じり合う虚無的な世界が描かれていて印象に残っていたから、ホームレスの白人を見てついこんな事を考えてしまったのかも。 変な日記で失礼しました。 明日も、自分がいつかホームレスにならないよう気愛を入れて頑張ります。^^; 日記を楽しんで頂けたら、下の3つのブログランキングのアイコンにぜひ応援クリックをお願いいたします。 皆様から頂く貴重な一票とコメントを励みに更新しています。^^ どうぞよろしくお願いいたします。 にほんブログ村 竹亭の宣伝です。^^ バンコクで日本の味が恋しくなったら竹亭へぜひどうぞ。 手頃な値段でほっとする味をお楽しみください。 160バーツからの定食類は昼も夜も同じ値段。おつまみも多数、居酒屋的利用もお座敷で宴会も出来ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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