バンコク竹亭日記

先日、タイで気の毒なニュースがありました。

バンコクの某コンビニで、
親の目が離れた隙に3 才の女の子が一人でお店の外に出てしまった時
外にいた野良犬に噛まれて酷い怪我をしたというものです。

タイ在住の方はよくご存じですが
タイには野良犬がたくさんいます。
特にコンビニやお寺の周りでよく寝ています。

コンビニ店内の冷気を浴びるためか
自動ドアの真ん前で寝ている野良犬までいて
私も何度か踏みつけそうになりました。＾＾

それどころか、猛暑の時期には
コンビニ店内ですやすやと寝ている野良犬までいるのに
店員もお客さんも知らん顔をしています。

タイの野良犬は
徳を積むために誰かれとなく餌をくれるから
飢えているわけではありません。
そのせいか、総じて大人しいというか臆病な性格の野良犬が多いです。

だから、3歳の女の子が
どんな状況で野良犬に襲われたのかはわかりませんが、
「そんなこともあるのだなあ」と驚いたくらいです。

それでも、私にも娘がいるので気になるから
昨夜の帰宅時と今日の出勤時に
運転しながら野良犬を探してみました。

ところが、以前はあんなにたくさんいた野良犬をほとんど見かけないのです。
お寺の周辺に数頭いたくらいで、コンビニの前にも道端でうろついたり寝ている野良犬もいません。

まして私の自宅はバンコク郊外の緑のたくさん残っている場所なのに
野良犬も野良猫もほとんど消滅しているのです。

あいつらどこへ行ってしまったのだろう。
妻に話してみたら
保健所に捕獲されたのではないかと言っていましたが。

バンコクから野良犬が姿を消しているなんて
うかつですが、今まで全く気がつきませんでした。

確かに住民の安全な暮らしのためには
野良犬がいないほうが安心です。

でも自分は、あの無気力でのんびりした野良犬たちを見て
脱力するというかホッとしていたことも事実です。

バンコクも
気がつかぬうちにどんどん近代化が進んでいるのですね。

野良犬がいないのは良い事です。
小さな子供たちも安心できます。

でも、野良犬の激減してしまったバンコクに
一抹の寂しさを感じている自分もいます。


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