クリスマスと大晦日とイーディスの結婚式で華やかな伯爵家
メアリーも、イーディスも、伯爵夫妻も幸せになり、
アンナも、トーマスも、デイジーも幸せになり、
四方八方、大団円です
<イーディス>
隠し事をせずに、結婚したいと思ったから
マリーゴールドのことも打ち明けたのに、
華やかな晩餐会での婚約発表は、侯爵夫人に阻止されたので、
ペラムさんが口火を切ろうとしたところを、
伯爵の一言で、無事に正式報告できましたが、
告白したことを、正直で、勇気ある行動だと褒められたけど、
腹に一物あるようにしか思えないです<侯爵夫人
まぁ、あれだけのお歴々の前で発表したのだし、
今は侯爵の母でも、ちょっと前までは領地管理人の母親だったから
みっともないことはできませんからねー
ようやく、本当の結婚式です
最初の結婚式では、祭壇で花婿に逃げられ、
二度目はそれ以前に行方不明になってしまい、
やっとウェディングドレスを着て、祭壇に並んで、
披露パーティで皆から祝ってもらって、
新婚旅行にも出かけられました!
誰より、イーディス自身が結婚を諦めていただろうに、
目立たず、がっつかずに、割を食っていた次女が
侯爵夫人なんだものなぁ~
残り物には福があるとは、まさにこのこと
<メアリー>
無職の旦那が、中古車販売会社を設立した!
旦那とトム二人でやると聞いて、止めるかと思ったけど、
意外に喜んでいたメアリーさまにびっくりです
しかも、おめでたらしいし
ちゃんとイーディスが新婚旅行に出かけるまでは
公表しないように配慮するようになって
やっぱり幸せだと、余裕が出るなぁ
<バイオレットさま>
イザベルを連れて、直接行動
マートン卿の屋敷に堂々と乗り込めるのは、バイオレットさまくらいです
男爵家が、伯爵夫人に逆らえるわけないです
マートン卿の息子夫婦の前で
結婚宣言をしてしまうイザベル、男前!
まぁ、イザベルの辞書に躊躇なんて言葉もないのでしょうが
マートン卿から「最高に幸せだ」と返ってきて良かったです
しかも、悪性貧血じゃなくて、単なる鉄欠乏性貧血って!
何やってんの、ロンドンの医者!!!
イザベルの作る料理をたっぷり食べれば、回復しますよ
デンカーが思わせぶりな口調で、スプラットさんの秘密をバラして
バイオレットさまも知ってると思ったら口が滑っただけ
とシラを切る態度を、笑ってスプラットを褒めるバイオレットさま
バイオレットさまのことだから、
デンカーの腹黒さはわかってるんでしょうけど、
バイオレットさまにとって、侍女のいない生活なんて考えられないだろうし
髪の毛を上手に整えられる侍女は貴重だから、
デンカーには釘を刺しつつ、雇い続けるんだろうなぁ
<ローズ>
久々の登場ですが、賑やかで空気を読まないのは変わっていない
アティカスを連れてやってきました
生まれた子供の名前は、ヴィクトリア・レイチェル・コーラ
実の母親の名前は入れていないあたりが、
母親との確執がよくわかる名付け
伯爵が、忙しいコーラに不満を持っているのを察して、
病院の集会に連れてきたり、お節介もいい方向に働けば成功です
<トーマス>
新しいお屋敷での仕事は、何から何まで自分一人
旦那さま奥さまが着飾っていても、二人きりの夕食
ダウントンと比べると、寂しい限りです
どうせ暇なんだから、大晦日はダウントンに行きたいのに、
料理人を応接間に入れるのか!?とこんなとこだけ、格式張る主人に
心をこめてお仕えするなんて、無理無理!
わからずやっぽい主人でしたが、奥さまの口添えがあったからでしょうか
どうにかイーディスさまの結婚式に出席できてよかったです
パーティ会場で、新しい執事として雇われることにもなったし
カーソンさんに「私が育てましたから」と言ってもらって
念願の伯爵家の執事です
生涯独身を貫く執事として、結婚と無縁だし、
次代の伯爵とも仲良しだし、トーマスは適任です
カーソンさん以上に誠心誠意尽くして
ジョージさまにお仕えしてくれそうです
<カーソンさん>
手の震えが酷くなったので、
旦那さまにワインを注ぐことすら、アンドリューにさせて
カーソンさんの心中はいかばかりか……(涙)
後任を自分で選んでから、退職するとの決意
大きな催しの指揮をするのも、新しい執事に遠慮して
完全に伯爵家と縁を切る覚悟
あぁ、旧式の執事らしい気概です
伯爵と執事としての最後が握手
礼儀正しい距離を保っての握手
これだけ長い間、仕えていても、握手
まぁ、カーソンさんは誰であっても、
ハグして、背中ポンポンなんかしそうにないけどね
伯爵と握手だけでも、望外の喜びなんだろうなぁ
<デイジー>
まだアンドリューへの好意を否定してるのに、
アンドリューからそっけなくされたら、媚びる面倒な奴
髪型だの服装だの、文句ばかり言うので
パットモアさんに、髪型でも変えれば?と言われて、
メアリーさまの部屋に忍び込んで、勝手にハサミを使って、
とんでもない髪型になってしまったよ
最初からアンナに頼んでたらよかったのに~
ブローしたら、可愛いボブになってよかった
<スプラットさん>
イーディスさまの新聞一面を埋める記事を書くのは大変そうです
その上、またデンカーさんに脅されているし
別にコラムニストになるくらい、大したことじゃないと思うのは
現代の感覚だからでしょうかね
またスプラットさんが脅しを真に受ける正直者だから、
脅し甲斐もあるってものです
バイオレットさまにバラされても、
バイオレットさまからお褒めの言葉をいただけて、
しかも掲載先がイーディスさまの出版社ですから、
これからは大手を振って、
コラムニストと執事の二足のわらじが履けます
バイオレットさまから、今後の雇用の確約もいただけて、
地味にスプラットさんにも幸せが来ました