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2023.12.04
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カテゴリ:大河ドラマ


​​​​
前回の「国家安康、君臣豊楽」

徳川の言いがかり説で育ってきたけど

豊臣の罠という考え方もできると知った前回

鐘に刻んだ文言に反応するなら戦

反応しないなら笑いもの

どっちを取っても徳川には修羅の道


秀忠についても、

家康の嫡男以外に取柄のない影の薄い二代目だったのが

底抜けの明るさと素直さでスクスク育って

戦の恐ろしさに直面しないように丁寧に育てられた設定


何より、「戦は嫌でございます」要員がいないこと

茶々さまは好戦的だし、阿茶も好戦的

江ちゃんと千姫は、心の中では「嫌だ」と思っていても

口に出さない分別はある

この一点だけでも、かなり快適よ、今年の大河


そして、松潤や松ケンの老けメイク&老け演技の秀逸なこと

座った時の背中の丸さや立ち座りの不自由さ

ちょっと動いただけで「あぁ」「うぅ」と呻き声が出ちゃうのも

膝や脇息に手をついて体を支えないと動けないのも

喋り方も声の出し方も、まるっきりお爺ちゃん

松ケンはやるだろうなと思ってたけど

ごめん、松潤がここまでやるとは思ってなかった



さて、いよいよ大阪の陣です



<家康>

新しい物好きなんだったっけ

筆じゃなくてペンシルで戦図面を描いてる

絵を描くことが好きだった千姫を思いつつ、

​「何かあればこの爺がいつでも駆け付ける」​

孫との約束も守れそうにないお爺ちゃん


家康の相談役は、今は本多正信ではなく本多正純

だけど、いざと言うときは正信の出番

年寄り同士じゃないと分かり合えないことが、いろいろあるんです

鎧を出した家康に対して

「重さで腰が折れぬよう、気をつけなされ」

こんな軽口を言えるのは、もう正信だけ

​「お前も出るのじゃ」​

「(えーーーーーーー)」

​「わしとてあちこち痛い」​

「秀忠さまにお任せしては」

​「秀忠は戦を知らぬ」​

「我らがついておる」

「知らんでよいと言っておる、人殺しの術など覚えんでよい」

「この戦は徳川が汚名を着る戦となる」

「信長や秀吉と同じ地獄を背負い、あの世へ行く」

「それが最後の役目じゃ」

「それがしもお供しますかの、こっちはもともと汚れ切っておりますから」

​「嫌な連れじゃな」​

「でしょうな」

本当に、本当に秀忠を綺麗なままにしておくんですね

VIVANTでノコルに前科をつけないように育てたように


戦の間、ずっと「南無阿弥陀仏」を書き続けた家康

​「アレを使う」​

​大筒ですか!​

「秀頼を狙う」

「戦が長引けば、より多くの者が死ぬ」

「これはわずかな犠牲で終わらせる術だ」

「主君たるもの、身内を守るため、多くの者を死なせてはならぬ」

あーーーーーーー恐怖を与えて、戦意喪失

本丸を狙って、女たちが天守に逃げたところで天守を狙う

秀忠が泣いて縋っても

​「これが戦じゃ、この世で最も愚かで醜い、人の所業じゃ」​

昔、信康には答えられなかったことが、今なら答えられる


<秀忠>

ほんとこの人は楽観的だなぁ

戦力は豊臣に勝ってるけど、茶々さまがどんな手を使ってくるか

戦の怖さ、汚さ、容赦なさをよくわかっていない

そこがいいんだけどね

江ちゃんにも、戦になれば家康は鬼になるとわかってるから

「あなたが総大将になりなされ」と焚きつける

けどなーーーーー秀忠が総大将になったら、勝てる戦も負ける気がする


大阪城の周りに誰を配するか一生懸命説明したのに

​「指図はこのわしが出す、お前はそれに従え」​

出鼻を挫かれた秀忠だけど

​「この戦の責めはすべてわしが負う」​

そうそう、秀忠は戦に関わっちゃダメなの

ほら、大筒で大阪城本丸を撃ったら

「止めてくだされ……止めろ―――――」

ね、秀忠が総大将だと、勝てる戦も負けるんだよ



<豊臣>

鐘に刻んだ文言に罠を仕掛けて、徳川の出方を待つ豊臣

大野修理と碁を打ちながら、徳川との戦予想

わかりつつもわからない顔で聞いてるんだよね、千姫は

難しい話はわからなくても、徳川と豊臣が戦になることはわかる


古参の豊臣恩顧の大名は片桐且元だけになった豊臣

鐘の文言について、平身低頭しに来たけど

徳川から出された三つの案が厳しい

・秀頼の国替え

・他の大名同様、江戸へ参勤

・茶々さまを人質に差し出す

どれも受け入れられないから、徳川の謀略と主張する大野修理


戦上等・大野修理

戦回避・片桐且元


邪魔だから片桐を暗殺するのか、怖いなぁ

それを知ってる千姫が密告して、片桐出奔

これでもう徳川との話し合いは不能

豊臣恩顧の武士たちも集まって、着々と戦支度

大谷刑部の息子や黒田の家中、そして真田信繁そのた大勢

美しく恐ろしい茶々さまの演説で一つにまとまり

美丈夫・秀頼の元で決起する

「皆を鼓舞するよう」と言われても、千姫のキャラじゃないし

徳川の姫だし、でも秀頼の妻だし、茶々さま怖いし

「豊臣のために励んでおくれ」

言いたくなかっただろうに、言わずに済ませられない空気

秀頼が心配そうに見たけど、秀頼にもどうしようもない

だって茶々さまが真の総大将だから

茶々さまが「やれ」と言ったら、みんなイエスしか言えない


真田丸な~~~

その威力はよく知ってるよ

見る方向が変わると、ほんと厄介真田丸

だから、大筒を打ち込まれて、本丸と天守が壊された

もし茶々さまと千姫も本丸に上がっていたら、死んでたかも

茶々さまが千姫を崩れる天井から守ったのは、優しさ?

茶々さまが弱ったら、豊臣が死にもの狂いで戦うか、戦意喪失するか

この豊臣家はどっちかな~

今までは茶々さまが怖がって、ヒステリックに泣き叫んで和睦イメージだけど

今までと違う設定で来てるからな~

来週が楽しみ


秀頼

冷たい目をしてるなぁ
作間くん、こんな子じゃないんだけど、演技って凄い

白の長着と赤の上着の派手さでも覆せない暗い顔

​「徳川から天下を取り戻さなければならぬ、それが正しきこと」​

そう言われて育てられてきたから、それに背くことは間違い

家康や秀忠が千姫に手出しできない=人質

千姫は安全=千姫の命を盾にする

本当に戦をしたいのか尋ねられても、

あの茶々さまが背後にいるんだもの

​「豊臣秀頼なのじゃ」​

これが答

天下を豊臣のものにするために育てられた人

千姫と二人きりの時は、心優しい青年っぽいのになぁ



<織田信雄>

信雄!!!!!

生きてたのか、あんた!!!!!

もう誰も昔の戦を覚えていないからって

適当な手柄話をしてーーーーー

ほんと、調子いいんだから、信雄


廊下で泣いてる千姫にはこっそり

「戦は避けましょう」

「あなたのお爺さまには世話になった」

「私の最も得意とする兵法は、わ・ぼ・く」

「わしと片桐で何とかします」

いや、信雄だもん、信用できないよ


<渡辺守綱>

あんたも生きてたの!

若い者の指南役として引き立てられて偉そうな口を聞いたら

「若い頃、わしの頭を思い切りぶっ叩いた」と暴露され​

「それでも殿はお許しくださった」

​「一度たりとも許した覚えはない」​

「ぶっ叩いてくだせぇ」

で、正信にぶっ叩かれたwww
偉そうに若い兵を指南したのに、若い兵の前でみっともない姿を見せる
この単純さ、体面をかなぐり捨てる潔さ、これが守綱の長所

「そなたのような兵がわしの宝であった」

「そのすべてを若い兵に伝えてやれ」

正信といい、守綱といい、

家康を殺そうとした武将が生き残って

最後まで家康と共にあるのって因縁というか、不思議だね





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最終更新日  2023.12.05 00:35:49
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