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カテゴリ:本
うちの茶の間には、いただきものの「きょうの猫村さん」の壁掛けカレンダーがかかってます。2月は節分。ほしよりこさんが描く絵は「猫村さん」も「僕とポーク」(これもおもしろかったなあ)も鉛筆でシュシュッと。シンプルというか雑然というか、そこが味なのだけど、このカレンダーの絵は水彩で色づけされてて、少々よそいきっぽい。
ぺらぺらとめくってたら、子供ころによく読んでいた加古里子(かこさとし)さんの絵本を思い出しました。作風が似ているわけでもないと思うけど、ふたりとも描くキャラクターが可愛いすぎず、巧すぎず。なんだかほっこりとします。 加古さんの作品は、本当に夢中になって読んだなあ。「だるまちゃんとてんぐちゃん」とか「からすのパンやさん」が有名だけど、僕が大好きだったのは「とこちゃんはどこ」と「あなたのいえ わたしのいえ」。両方とも昭和40年代半ば、僕がガッツリ幼少だったころに出版されました。 「とこちゃんはどこ」は、元祖「ウォーリーをさがせ」。動物園でもデパートでもお祭りでも、出かける先でトコトコとひとりで動きまわっては両親たちとはぐれてしまうとこちゃん。赤い帽子を目印に、どこだろう・・・と探します。 「あなたのいえ わたしのいえ」は、家の大切さと、どのように家がつくられているかをわかりやすく描いたもの。屋根ができて、壁や床ができて、お風呂やトイレができて・・・。このトイレの話に添えられた「わらってはいけません」という文章を鮮明に憶えてます。幼稚園くらいのときの子供って、なんであんなに「うんち」とかで大喜びするんだろ。僕もキャッキャと大騒ぎしてたような。この本の影響からか、子供のころは家の絵をたくさん描いてました。ここはおもちゃの部屋、ここは寝る部屋・・・もちろん、すみにはトイレをけっしてわすれません。意味も分からずドアには「WC」の文字を。 この2冊、子供の想像力をやたらと掻き立てるものがあったなあ、と思います。かなり影響受けてるはず。福音館書店のロングセラー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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