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akst237s5さんからいただいたコメントにお応えして単純化した解説を。 1.【二次方程式の場合】 ax''+bx+c=0 の2解をα,βとすると、 ←(「''」は2乗を表す) これとa(x-α)(x-β)=0は恒等式の関係にある。 a(x-α)(x-β)=a{x''-(α+β)x+αβ} =ax''-a(α+β)x+aαβ =ax''+bx+c 各項の係数を比較して、 b c α+β=- ── ,αβ= ── a a 2.【三次方程式の場合】 ax'''+bx''+cx+d=0 の3解をα,β,γとすると、同様に これとa(x-α)(x-β)(x-γ)=0は恒等式の関係にある。 a(x-α)(x-β)(x-γ) =a{x'''-(α+β+γ)x''+(αβ+βγ+γα)x-αβγ} =ax'''-a(α+β+γ)x''+a(αβ+βγ+γα)x-aαβγ} =ax''' +bx'' +cx +d 各項の係数を比較して、 b α+β+γ=- ── a c αβ+βγ+γα= ── a d αβγ=- ── a ※と(x-α)(x-β)(x-γ)の展開について ・ ( )が3つの掛け算なので、各項の文字はすべて3つ(3次)になる。 ・ xについて降べき整理すると、xの次数+他の文字の次数で合計3次に ならなければいけない。 ・x'''の項・・・係数1 ・x''の項・・・これと-α,-β,-γを1つずつ組み合わせるので、 まとめると-(α+β+γ)がその係数になる。 ・xの項・・・xを1つしかとらないから、-α,-β,-γから れぞれ2つずつ掛け合わせたものと組み合わせる。 すると符号は+になる。 まとめると+(αβ+βγ+γα)が係数。 ・定数項・・・xを1つもとらないから、-α,-β,-γ全部を 掛けたものにしかならない。 3.【四次方程式の場合】 …これを使うことはまず無いが ax''''+bx'''+cx''+dx+e=0 の4解をα,β,γ,δとすると、同様に これとa(x-α)(x-β)(x-γ)(x-δ)=0は恒等式の関係にある。 a(x-α)(x-β)(x-γ)(x-δ) =a{x'''' -(α+β+γ+δ)x''' +(αβ+αγ+αδ+βγ+βδ+γδ)x'' -(αβγ+αβδ+αγδ+βγδ)x +αβγδ} =ax''''+bx'''+cx''+dx+e 各項の係数をそれぞれ比較して・・・・ (以下、略) こんなふうにすれば何次方程式の解と係数の関係でも作れます。 因数分解形を、理屈に合わせて見ただけで展開できること、 すなわち「各項の係数が何になるか?」&「その符号は?・・・・ (x以外の文字が奇数個なら-、偶数個なら+)」が可能なら、 遊びですがこうなるってことです。 ということで、三次方程式の解と係数の関係も、ただ覚えるよりも 計算練習の1つとして素速い暗算で形を導き出した方が楽しいでしょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.17 16:20:07
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