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カテゴリ:美味しい店見つけた!
NHK連続ドラマ 『 あまちゃん 』 フィーバーに沸いた岩手県久慈市から南へ約10kmの隣町・野田村には、入り組んだリアス式海岸の続く三陸地方には珍しく、3.5kmにわたって小豆砂の砂浜の続く 『 十府ヶ浦海岸 』 が広がります。夏には村の花ハマナスが咲き、パークゴルフ場もあるため多くの人出があり、それに対応するように 『 十府ヶ浦食堂 』 『 なぎさ食堂 』 『 はまなす食堂 』 の3軒の飲食店があって、それぞれ海鮮ラーメンなど豊富な海の幸を使ったメニューで観光客らを迎え入れてきました。 ところが、あの ” 3.11 ” で海岸沿いにあったこれら3店はすべて津波に呑まれて壊滅。間もなく満4年を迎える今、各店それぞれに明暗を分けることになりました。まず、『 はまなす食堂 』 は残念ながら再建されることなく廃業してしまいました。 残った 『 なぎさ食堂 』 『 十府ヶ浦食堂 』 は悲喜こもごもの海岸沿いを離れ、それぞれ内陸部に移転して営業を再開しました。 『 なぎさ食堂 』 は隣の久慈市域の国道沿いに土地を求め、店名も 『 新なぎさ食堂 』 として平成24年7月に心機一転の再スタートを果たしました。所在地は久慈市になりましたが、あくまでも野田村の施設として村観光協会のHPにもちゃんと掲載されています(そもそも野田村の中心や三陸鉄道の陸中野田駅自体が久慈市との境界近くに寄っているのですが)。
内陸の久慈市内に移転した、新なぎさ食堂の店舗。 村の中心からは 『 野田ののんちゃん像 』 を目印に進みます。 三陸産の海草や魚介類をふんだんに使った海鮮ラーメンや丼物が人気ですが、イチオシはご当地野田産の生ホタテが入った 『 野田ホタテイクラ丼 』 です。他にない特徴として、ホタテの貝柱だけでなく ” 貝ひも ” まで細かく刻んで添えられているのです。 肉厚で大きい貝柱のもっちりした味わいに、貝ひものコリコリした食感が加わって最高の逸品になっています。
お品書きの値段だけ見て引くことなかれ。イクラの存在が霞むほど、生のホタテが丸ごとたっぷり盛られています。 そしてもう一軒の 『 十府ヶ浦食堂 』 は新なぎさ食堂より一足早い平成24年3月、村役場前の仮設商店街での再出発を選択。こちらも自然の脅威に負けることなく海鮮料理を多数揃えており、その中で最も値段が高いけれどぜひ試してみたいのが、『 大漁ラーメン 』 です。
野田村役場付近にプレハブの仮設商店街がオープンし、その中の一角に十府ヶ浦食堂も入居しました。 その名に違わず、名産のホタテを始めとした海産物のいろいろとともに、圧巻は丼から大きくはみ出したカニの脚が存在感を勢いよく放っています。
お品書きと、大漁ラーメン。たっぷりの貝類にエビ・カニ脚が麺を覆いつくします。 近々再放映もされるという ” あまちゃん特需 ” の久慈市を訪ねる際に、ちょっと足を延ばして食べに来てみる価値のある両店だと思います。
≪お店データ≫ 岩手県久慈市宇部町14-262 (周辺地図が別ウィンドウで開きます。左側の 『 観光スポット一覧 』 の中の 『 新なぎさ食堂 』 をクリックしてください ) 電話:0194-62-1555 営業時間:11時~15時、17時~20時 定休日:不定休
十府ヶ浦食堂 ※復興の進捗により、将来所在地等の変更の可能性があります。 岩手県九戸郡野田村大字野田第20地割39-5 野田村横町地区仮設店舗 (周辺地図が別ウィンドウで開きます。左側の 『 観光スポット一覧 』 の中の 『 十府ヶ浦食堂 』 をクリックしてください ) 電話:0194-78-2532 営業時間:11時~20時 定休日:不定休
厳しい冬景色の中、復興の槌音が響きます。最寄りの三陸鉄道陸中野田駅は 『 道の駅のだ 』 を兼ねていて、 『 のだ塩 』 を始めとした地場産品を購入できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.16 08:32:26
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