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僕の中で、谷川流さんの株が急上昇しました。
元より、一人称書きの作品があまり好きでない私にとって、涼宮ハルヒシリーズにしても、学校を出よう!にしても合うわけはないのでそろそろ限界かなと思っていたわけですが、この作品に関しては2を読むべきだと言う事だったので読んでみた。 この作品は一人称じゃないのよねぇ・・・。 しかも、前回の主人公が主役じゃないし、EMPの学校でもない、全くの別路線だったりします。 最後にちょこっと出てくるので、まあ、同じ舞台の世界だという風には認識できるわけですが・・・。 そう考えると、どの辺が「学校を出よう!」なのか気になりますが・・・。 なんて言うか、ある日突然、記憶喪失で右手にナイフを持たまま立ちつくしていた上に、家に帰るともう一人の自分がいるというシナリオ設定。 3日前、3日後の世界から現在に来てしまうと言う点は、ドラえもんを彷彿させたりするのですが、なんて言うか自分同士で言い争いをする所がお馬鹿でとってもよかったです。 時間転移の設定で、平行世界からやってくる説や、タイムリープ説など、豊富なSFネタから解説されるわけだが、解説者をヒロインにした点すんなり読めた。 いつものうんちく野郎タイプだと、きっとむかついていたと思う・・・。 まあ、素直に読めたので、谷川流さんの時間移動に対するSFネタの豊富さにちょっと感心してしまいました。 超能力の設定があるにせよ、なかなか面白く良い作品なので、単発で出しても十分通用する内容だった上に、伏線もなく突然、前回の人たちが登場する所が、微妙に作品を壊してる感じがしてちょっと残念だったなぁと思えました。 しかし、3からはまたいつもの学校に戻るわけで、谷川流さんはこのシリーズをどういう路線の作品にしたいのか疑問な一作です。 まあ、一般人である神田君の今後がどうなるか非常に気になるじゃないですか・・・。
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最終更新日
2004/06/06 08:39:50 PM
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