今回は、再び第３ＥＭＰ学園で、完全密室での失踪事件と言う内容・・・。
まあ、何でもありの世界で完全密室を作るというのが既に無意味な分けで、完全密室だったと言う事を結論づけるために、あらゆる能力を議題にして否定しまくるという遠回りな事をやるわけで、それだけで話がかったるくなった。
前々作主人公は相変わらずだったり、挙げ句の果てには、光明寺茉衣子の無限増殖とお馬鹿展開・・・。

内容がドタバタ喜劇なのは仕方ないとしても、それを収束させるためのオチもあれじゃ、なんて言うか物語のプロットをもっとまじめに考えろとしか言いようがない。

テーマはおそらく、「学校を出るに当たる、去る者と残される物の未練」なんでしょうが、シナリオがここまでグダグダだと、どうしょうもない作品にしか見えないの残念でならない。

個人的には、１がダメ、２が面白く、３がダメで、４は面白そうな気がするので、この作者は当たりと、はずれが交互に出現するような作品の作り方をしてるのではと言う気がするので、涼宮ハルヒシリーズも、憂鬱がＯＫで、溜息がＮＧだった分けだから、次の消失は面白いのではと言う期待をしているのだが・・・、短編集とはいえ、退屈が入っているので、消失もダメだったりして・・・。

学校を出よう！（３） The Laughing Bootleg 著者：谷川流 出版社：メディアワークス サイズ：文庫 ／ ２９３ｐ 発行年月：2003年 10月 本体価格：550円 (税込：578円)