カテゴリ:ライトな本
「恥ずかしいセリフ禁止!」 という事で、TVアニメ"第2期"製作決定とめでたい話題のARIAの小説版。 ある日訪れた古い劇場でであった出会った少年アッシュと共に、幻の演劇「水の妖精」の資料探しにおなじみの3人娘が奮闘するお話であります。 いやぁ、いつ見ても、天野こずえさんのカラーイラストは素晴しすぎです!? これだけのために、買ってもそんは無いですね。 ネオ・ヴェネツィア全エリアと、キャスト勢ぞろいという課題をクリアしかつ、それなりに良く出来たシナリオプロットだと思いました。その辺りは、脚本家であり、TVアニメ版の製作にも携わってられる方というだけあります。 ただ、 「恥ずかしいセリフ禁止!」がたったの5回ってどういう事よ!? 私的計算では、30回は言って貰わないと満足できないですね。 そもそも、「恥ずかしいセリフ禁止!」が出ないという事は、それ相応の舞台を用意できていないという事で、「恥ずかしいセリフ禁止!」と言えないという事は、ARIAとしては本当に重要なきらめく様な水も、瞬くような光も、そよぐ風も何も無く、幻想的な光景も無いのと同じって事じゃないですか? つまり、たったの5回しか「恥ずかしいセリフ禁止!」が出ていないという事は、それ相応のシーンがそれだけしか登場していないという事です。 そこそこのページ数があって、TVアニメ換算で言うと、90分から120分くらいはありそうなのに、5回しか、「恥ずかしいセリフ禁止!」が出ないという事は、それだけ少ないという事ですよ? まあ、それはそれで置いておいて、想像力という点においては、所詮脚本家が書いたシナリオという程度でしょうかね?アニメやコミックのあの美しさを表現するレベルには全く至っていないです!? 出てきた記号に対して、該当するアニメの映像や、コミックのコマを無理やり思い出しながら読むというなんかめんどくさい事になったので、とても残念でなりません。 まあ、初心者向けにはちょうどいいんでしょうけど・・・。 キャラは総登場で賑やかではありますが、ARIAにとって本当に重要なのは、水、風、光の表現じゃないでしょうか?その点では、コミック版や、アニメ版に比べていまいちです。 なんか、あのコミックをノベライズするのなら、その美しさを何処まで再現するかって所にこだわって欲しかったんですけど、風の音も、水の音も何も聞こえませんでした。 ファミ通文庫が「エマ」のアニメ化にあたってのノベライズに久美沙織さんを起用したというのに比べると、月とすっぽんくらいの差がありすぎです、好評だったから作ったら売れる的ないい加減さには絶望した!! 間違いなく小説版エマは採算ど返しでやったでしょうし、しかし、コミックの表現力に敬意を表してる感じが、ファミ通文庫えらいと思えた訳で、所詮ノベライズであのクオリティを求める私がおろかなのでしょうかね?
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最終更新日
2006/02/27 11:48:45 PM
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