「狂乱家族日記　四さつめ」　日日日

2006/03/06

カテゴリ：ライトな本

うん、確かに問題作だった・・・。

と言う事で、ファミ通のこのシリーズも４冊目と言う事で、怒涛のボリューム４７０ページと言う今までのファミ通文庫では、なんかのリプレイ本くらいしかありえないサイズでお送りされてしまいました。

ある意味、それだけで問題作です。

でまあ、内容的には、雹霞の初恋、千花が番長となったり、そんな狂乱家族らしい平和？な日々の中、最強の生物兵器・雹霞の生みの親、死んだはずのDr.ゲボックが現れてなにやらごたごたとしちゃう話ですねぇ。

おかしなキャラたちで、おかしな話を続けると言うマンネリ化を起こさず、明確なラストを臭わせたという点では、なかなかにおもしろく書けてると思いますし、新人離れした文章力とか、ボキャブラリーの高さには、毎度ながら感心させられてしまう訳ですよ。

しかし、一番読んでる理由は、

凶華様の為！？

であり、毎回毎回凶華様が、どんな狂乱をしでかしてくれるかが、楽しみなのでありますよ。

しかも今回は、プチ凶華様なるオプションが登場、ますます人外化に磨きをかけられております・・・。

いや、前回あれだけ人外であることを恐れてたのはなぜ？

ただ、そのプチ凶華様が、どこぞのスタンドみたいに、隊列を組んで凄い事とかしてくれなかったのが、ページ数の割には、ネタがいまいちだったなと感じる部分であります。

プチ凶華様を凄い事に使うのは、次辺りでしょうか、楽しみ楽しみ・・・。

ただ、前半を読めば大体のオチが読めてしまったのが残念です。その為どうしても、コメディだけで、冗長させて引張って、ダラダラとした意味のあるのか無いのかよく分からないイベントをとりあえず繋げた感じにしか見えなかったと言うのが正直なところ。ページ数が多い作品は、読むのが苦痛になりやすい訳だから、減らすか気にならないくらいおもしろくするかの二つに一つだとおもうので、もう少し修行すべきかなぁと思いました。