カテゴリ:ライトな本
秘密結社は男の浪漫なのですよ!? ルーブル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見され、当日会う約束をしていたラングドン(主人公)は、容疑者として疑われ、駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官のソフィーと共に逃亡し、ソニエールの残した暗号の解読に取り掛かる。 そのうちにその暗号が、シオン修道会が守る、聖杯の在処である事に気づく・・・。 とにかく、シオン修道会と言う実在したであろう秘密結社と、マニアたちがかき集めた聖杯伝説などの豊富な情報量がとても魅力的であり。想像できない一部の情報をカラーページにて紹介してるので想像できず困ったところが少なかったので助かりました。 タイミング的に、映画化の予告などが流れてるので、ラングドンのイメージも動きも想像しやすかったですね。 とにかく、容疑者になってオロオロするラングドンタンを強引な形でグイグイ引っ張って行くソフィーと言う立ち位置は、ライトノベル以外でもヘタレ主人公(頭脳労働)と、度胸勝負のヒロインと言う構図がブームなのかと思ってしまいました。 確かにキリスト教にまつわる真相と、数々の謎と言う部分がこの作品の魅力とあるが、個人的には、 そして、 これに尽きます。 とにかく、政治で利用しやすいように教義が書き換えられるというのは良くあることですし、宗教にはそれぞれ、良さと悪さがあるのが普通なので、いちいち気にしてないんですよね。 でもね、そんな秘密を守るためや、真実を隠すために作られた、秘密結社が存在する事のほうが楽しいじゃないですか・・・? とにかく前半のおもしろさは、ソニエール館長を殺害し、暗号を受け継いだラングドンとソフィーに迫り来る、謎の修道僧の存在でしょう。 やっぱりライトノベラー的には、教会の秘密を守るために暗躍する、暗殺者の存在は必須です!? むしろ、そんな暗殺部隊が実在してくれるほうが、おもしろいに決まってるじゃないですか・・・。 書き換えられた教義の真相をいつか世間に公開すると言う名目で、隠し続ける秘密結社!?と、その秘密を奪うために教会から派遣された謎の刺客との争いなんて、燃えるじゃないですか? とにかく、せまる謎の刺客、謎が謎を呼ぶと言うか、ソニエールが意地悪すぎるので、一筋縄でいかない聖杯探し、そして全ての裏で糸を引く黒幕は一体誰なのか、黒幕がなかなか分からなかったので、ドキドキさせられました。 ただ、ミステリーとしては、ミスリードを狙った書き方が多々あるので、再読したいと思える作品じゃないかな?個人的には・・・。 なんていうか、犯人を分かりにくくするために、いかにも怪しそうな書き方をすると言う、ミステリの常套手段がかなり使われているので、迫り来る敵にハラハラドキドキしまくりな訳ですが、逆に犯人が分かるとちょっとチープに思えるのと、疑って申し訳ないと思う気持がありありと出てくるので、ちょっと再読したいと言う気持になれないのですよね。 「とある魔術の禁書目録」とか、その他宗教ネタを扱った作品が好きなライトノベラーは一度読んでみるとおもしろいと思います。 まあ、主人公がおっさんなので、LOVEはちょっと薄いですが・・・。
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最終更新日
2006/04/05 12:01:42 AM
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