カテゴリ:ライトな本
強い主人公とドタバタコメディはまさに、富士見の定番。 えっとまあ、アニメ化とかで人気なので、もはや説明は要らない作品なんでしょうがね、とりあえず読んでおかないとまずいと言うか、富士見の売れ筋と自分の好みの微妙なボーダーラインの検証と言いましょうか、そんな感じです。 現代と言うよりも、ちょっと昔。ソ連とかあるしで、巨大ロボ「アームスレイブ」が主力戦闘機と言う世界。 なぜかKGBに狙われてる、千鳥かなめというごく普通の女子高生を守るために、《ミスリル》のエリート戦士相良宗介を派遣することとなるのだが、勘違いで校内狙撃、思い込みで路上爆破とかなり大ボケ気味だった・・・。 なんていう説明いらんねんけどなあ・・・。 大ボケ主人公による、ドタバタなギャグで開始して、後半にシリアスでハードな展開に持っていくと言うのは、富士見ファンタジアはおろか、ライトノベルでは定番中の定番。漫才で言うツカミはOKって奴なので、もはや何もいえません。エリートがこれだと、組織その物がちょっとアレな気がしますが・・・。 巨大ロボは男の浪漫とは言え、いまだ小型ですら、走ったり、踊ったりするのが限界の世の中ではちと無理がある気がする、なんか、ライトノベルだからまあいいかとか、おもしろいからその方がいいや的な内容はもういいよって感じです。 だから、巨大ロボで市街地歩いたら、道とか凹むやろと言う風に思ってしまうわけですねぇ・・・。 しかし、「アームスレイブ」を含む、現実ではありえない兵器や技術その物の謎が、千鳥かなめが狙われる原因という結びつきを持ってくる辺り、「おもしろいから」ではあるけど、一応のフォローがあるからまあいいかな? できればこれをもっと早くに持ってきて欲しかった・・・。 そんなギャグな前半と、バトルがメインとなる後半では、ギャップが激しいくらいえらい違いです。 ただ、やっぱり、手に持った人間を投げたら死ぬ気がしたり、人質救出作戦がダイナミックではあるけど、粗い気がしたり、多少気になる部分があるわけですけど、おもしろかったです。 そもそも、突っ込みたくなる部分ですら、「AHEADシリーズ」とか、「イコノクラスト!」の受け売りでしかないし、開発者でなく、利用者や部外者の視点なら、細かい部分の理解は不可能ですしねぇ・・・。 ライトノベルって大抵大味なものが多いので、これ位は許容範囲でしょう。 だから、個人的には好きな作品ですが、なんて言うか「富士見の伝統」を強く受けまくってる作品ですねぇ・・・。
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最終更新日
2006/04/09 11:10:53 PM
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