ソマリア沖の海賊が問題になっています。
日本も給油支援の護衛艦 1隻 補給艦 1隻を派遣していましたが、
ようやく重い腰をあげたようです。
新法未整備、不安の船出 ソマリア海賊対策
~~~~~~以下引用~~~~~
政府が28日、海上警備行動発令に向けた準備を海上自衛隊に指示したことで、アフリカ・ソマリア沖への護衛艦派遣が実現に向けようやく動き出した。ただ、海賊行為対処を定める新法が未整備なままでの「つなぎ」派遣で、武器使用は海上での警察活動が任務の海上保安庁と同じ正当防衛などに限られる。
本格派遣となったことで保護対象は日本籍船(年間92隻)に加え、日本関係船舶(同約2200隻)などにも拡大した。政府は船団を組み複数船舶をまとめて護送する方針だが、2隻の護衛艦で十分な護送体制を組めるのか定かではない。
海自艦は現行の海警行動で派遣されるため、武器使用基準は現行法の枠内となる。警察官職務執行法7条に基づき正当防衛と緊急避難の場合に限られ、海賊側が撃ってくるまで危害射撃は不能だ。
海賊はロケット砲などで重武装しており、最初の一撃で海自側に甚大な被害が出ることも予想される。逆に海賊が発砲しなければ、民間船舶に海賊が乗り移るのを待つという事態にもなりかねない。
産経ニュース 2009.1.29 01:00
~~~~~以上引用~~~~~
太平洋戦争時より、シーレーンの防衛は日本の課題。
日本の商船団の壊滅による物資の不足が日本を
負けに導いた一因です。
これまで、海上輸送をどう確保するかが検討されてきて
いなかったのが大きな問題です。
ところで
各国の対応を見ても、何故か重武装の軍艦を派遣。
たくさん出てくるフリゲートというのは軽駆逐艦。
軽とはいえ5000トンクラスで
150メートル近くあるかなり大型の船。
アメリカなど駆逐艦・巡洋艦・原子力空母???
対する海賊はと言うと・・・
ダウ船、スキッフ?
どう見ても軍艦では重武装過ぎでは???
よく判らないのがなぜ各国が重武装の軍艦を派遣するのか?
ところで、こんな意見もあります。
~~~~~以下引用~~~~~
海自ソマリア沖派遣 不安が残る「応急措置」
海外への軍事力展開が応急措置でいいのだろうか。背景には海軍を派遣した中国、検討している韓国への対抗意識と、「日本が乗り遅れる」という焦りが見え隠れする。武器使用基準や警護の対象が不明確なままでの海上警備行動の発令は、「見切り発車」と言われても仕方がないだろう。
本来、海上交通の安全を確保するのは海上保安庁の任務である。海賊がロケット砲などで重装備しているため、海保は「保安庁の能力では派遣は難しい」という。だが、海保の能力はそんなに劣っているとは思えない。
世界最大の巡視船「しきしま」はヘリコプターを二機搭載し、海自の護衛艦にひけをとらないほどの装備を持っている。かつてプルトニウム運搬船をフランスまで護衛したこともある。海保の派遣について、どこまで本気で検討されたのかどうか、疑問と言わざるを得ない。
中国新聞 '09/1/30
~~~~~以上引用~~~~~
「
しきしま」というのはプルトニウム運搬船護衛用に開発された船で
構造は巡視船で唯一の軍艦構造で、多数の水密区画に
分けられていて、携帯用のミサイルやロケット砲数発程度に
耐えられ、兵装は35mm連装機関砲2基と
RFS操作式の20mm機関砲2基。大型のヘリを2機搭載。
ただ、「海自の護衛艦にひけをとらないほどの装備」は大袈裟すぎです。
ちなみに海自の護衛艦は
これくらい強い!
(注意してください、音が出ます)
海賊を撃沈させるのが目的ではなく、警戒が目的なら
確かに「しきしま」の方が適任。
現実に自衛隊は海賊を取り締まる訓練なんかしていません。
さらに、海賊は小型船で襲ってくることを考えたら
つるぎ型巡視船
こういう小さい(といっても50メートルぐらいありますが)ほうが
40ノット以上出ますから、振り切られることはないでしょう。
いかがでしょうか?
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