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カテゴリ:宮城県 勝手に観光案内
三居沢発電所は、1888年に運転を開始した、日本最古の水力発電所です。
当時はまだ仙台の街の外で、豊かで険しい自然が残っていた三居沢の地に、広瀬川の水を利用する発電所として建設されました。 以来、事業会社の変更、建て替え、発電機の入替などをしながら、百万都市の市街地に囲まれた今でも、東北電力が所有する最大出力1000kwの発電所として運転を続けています。 DSC_0429 posted by (C)Traveler Kazu 現在の発電所の建物。 1909年に完成した木造の建物で、既に100年以上も現役です。 現代の我々が想像する「発電所」よりも、はるかに小さな、小屋のような建物です。 DSC_0430 posted by (C)Traveler Kazu 建物の側壁はガラス張りに改造されていて、現在稼働中の水力発電機を見ることができます。 右側の大きな筒が発電用水車、水車からシャフトを介して左側の発電機を回して発電しています。 シャフトが勢い良く回っている様子も見えます。 水車を通過した水は床下の水路に流れ、外へ出て広瀬川へ戻ります。 発電所の隣には三居沢電気百年館があります。 水力発電開始100年を記念して1988年に整備されました。 DSC_0426 posted by (C)Traveler Kazu 東北の電力に関する年表のほか、初代の発電機と同型の発電機や、古い家電製品が展示されています。 DSC_0427 posted by (C)Traveler Kazu 三居沢発電所の概略図。 発電用水は、現在の仙台宮城インターチェンジの付近で広瀬川から取水され、宮城教育大学の地下を通り、発電所の裏山から落とされています。 当然ですがこの水路は1:25000地形図「仙台西北部」に載っていますので、興味がある方は見てみて下さい。 DSC_0423 posted by (C)Traveler Kazu 記念館の2階にはバルコニーがあって、裏山を眺められます。 山の上に水門が見えます。これ以上の説明は現地ではありませんでしたが、Google航空写真で見てみると、水門の裏には調整池があるようです。 DSC_0424 posted by (C)Traveler Kazu 説明図です。
この三居沢発電所は、「登録有形文化財」(文化庁)、「近代化産業遺産」(経済産業省)、「機械遺産」(日本機械学会)に登録・選定されています。 国道48号線(西道路ではない方)大崎八幡神社近くの「八幡五丁目」交差点を入り「牛越橋」を渡りきったところの交差点を右折、突き当たり。または、広瀬通より西道路に入らず仙台二高前~東北大学(川内)脇を道なりにすすみ、牛越橋へは右折せず直進、突き当たり。 仙台駅前より仙台市営バス「るーぷる仙台」または「川内営業所ゆき」で「交通公園・三居沢水力発電所前」下車、徒歩数分。 (もしかしたら、川内営業所ゆきは終点の方が近い?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月05日 14時06分32秒
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