財布を拾う→直ちに落とし主の下に戻る!
私は過去に置き引きに遭って、財布の入ったかばんを盗まれたことがあります。もちろん何も戻ってきませんでした。ホント、ロクでもないことをするバカがいるものだって思ったものです。こんなのは極端ですけど、よくトイレなどで忘れ物をしている人は多いですね。本人は例えば用を足すときに「チョイ置き」したのを忘れているケースが多いのでしょうけど、その忘れて行ったものが手元に戻るケースって多いのでしょうか? 私は財布をチョイ置きすることはしないのでわかりませんけどね・・・。ちなみに、「落としたものが落とし主の下に戻る」っていうのは世界的に見ても日本は非常に割合的に高いとか・・・。 さて、前置きが長かったのですが、今日の出勤時にそんな落とし物を拾うケースがありました。私の乗換駅のJR天王寺駅から地下鉄天王寺駅に向かう途中にトイレに立ち寄ったのですが、小便器の目の前にある棚の上に財布が置かれたままになっていました。私以外にはたまたま誰もいません。誰かが忘れて行ったんでしょうね。慌てて戻ってくる人がいるかと思って少し待って見たのですが、だれも来ず。仕方なく、そこからすぐ近くにある地下鉄の改札口へその財布を持って行きました。ちょうど駅員が他のお客さんに対応していたので待っていました。その対応が終わってからその駅員さんにトイレの中で財布を拾ったことを告げました。そして、駅員さんと一緒に財布の中を確認してみると、マイナンバーカードが入っていました。その写真を見て駅員さんが一言。 「さっきのお客さんだ!」 そうです、その財布の落とし主はつい先ほどその駅員が対応していたお客さんだったんです。なんという偶然なんだろう! そのお客さんはエスカレーターに乗って上の方へ向かっていました。 「〇〇さん、すみませんが、もう一度戻ってきてください!!」 その駅員さんはマイナンバーカードに書かれていたその持ち主の名前を叫んで、その人も何事かと戻ってきました。 「財布、落とされていませんか?」 その持ち主、その時点で用を足した時にチョイ置きしたことを思い出したようです。 もちろん手渡す前に、駅員さんはその持ち主のフルネームと生年月日をマイナンバーカードの記載と確認していましたよ。 「この方(←私のことです)が届けてくれましたよ」 その持ち主の人は、 「忘れたものがちゃんともどってくるなんて・・・ありがとう!」って喜んでおられました。話を聞くと、地方から出てきて(←話し言葉の感じからは九州の方かな? 少し九州訛りがあったから)、こんなところで忘れ物をしたら絶対に戻らないって思っていたそうです。地方と違っていろんな人がいるからね。 「無事に戻ってよかったですね、気を付けてくださいね」って声をかけると、その人から思わぬ一言が。 「もしお時間があれば、一杯奢らせてください」 いやいや、私はまだ出勤途中なんだけど・・・。飲むのは好きだけど、さすがに出勤前の朝9時ごろから飲んで赤い顔して仕事に行くわけにはいかないからね。だから、その申し出を丁寧に断ってその人と別れましたが、その人は何度も頭を下げていました。駅員さんからも「ご協力感謝します!」って言われました。 そういえば私の場合、意外と出勤途中などに財布や定期券を拾うことがあるのですが、そのすべてがちゃんと持ち主の手元に戻っているのかどうかわかりません。届けても名前も連絡先も聞かれることがないからね。交番に届けても同じなのですが、これって大丈夫なのかな? それで思い出したのが、私は高校生のころに免許証を落としたことがあって、警察署から連絡があって引き取りに行ったときは、拾い主から手元に戻ったら戻ったって連絡してほしい、ということが交番の警察官に伝言があったということで連絡したことがあります。また、私の息子も財布を落とした時に落とし主からお礼が欲しいって言われて持って行ったことがあるって話していました。 要するに、届けたら何かしらの連絡先を告げる、もしくは聞かれるのが普通だと思っていたんだけど、最近はそんなことはしないのかな・・・。 まぁそれはさておき、今回は落とし主の下に確実に戻ってよかったなぁって思いました。