海水浴場再開の決定
ようこそ、お越し下さました。4月になって、待ちに待った春本番の日か続いている島です。スイセンがラッパを広げ、チューリップの口が開き、桜も何輪か薄桃色の花を恥ずかしそうに開き始めました。山に入ると、その生命の息吹がむんむんと発散している様子が感じられます。山菜も、フキノトウに始まりヨモギ、そしてタラの芽、ワラビと移ってきました。お客様の5月連休の予約が入ったり、何やかやといろいろなことが動き始め、何やら華やいだ季節になってきています。4月に入ってから、工事関係の業者さんの長期の宿泊も入り、何かと忙しくしております。そんな中で、山に入って木の伐採もやっています。島の網地地区で唯一のお寺、常春寺の墓地なんですが、木はどんどん成長し、島民は高齢化で、手が下せない状態でした。樹木の枝や葉で空がまったく隠れてしまっている状態です。墓地内はうっそうとして暗く、陰湿な感すらしておりました。切った枝や倒した樹木で墓石を傷付けてはいけないので、技術と慎重さを要求される作業です。木の太さも、直径30~60cm位あり、結構厄介です。それを、思った場所に、スムーズに倒す。その時の手に汗、喉は乾く、この緊張感が何とも言えないのですね。この冬の薪ストーブ用の薪の確保を兼ねた、ボランティアの伐採作業です。楽しい毎日を過ごさせていただいています。この冬の薪にするんだけど、これでも間に合わないか?さて、港湾の復旧工事は少しずつではありますが進んでおります。今年は、この夏の海水浴場は開催するという運びになっていて、その準備も進んでいます。昨年の宮城県の海水浴場は、28か所の海水浴場のうち、開催できたのは気仙沼市の一カ所のみと聞いております。地盤沈下で砂浜が消滅してしまったり、復旧工事が進んでいないために開催できないとか・・・網地島は、そんな中で何とか開催できそうなので、ちょっとホッとしております。海水浴場に隣接するトイレとシャワー室は、津波で破壊されましたが、トイレは新たに完成し、シャワー室はまだ工事前です。市では、夏までに間に合わせると言っておりますが・・・311から数日後の海水浴場です昨年の海水浴場です。美しい浜が戻っております。子供たちの父兄の方々が、子供たちを夏に海水浴に連れて行きたいという要望が大変多く、その意をくんでの開催という事なのでしょうね。特に網地島の海は水の透明度が高く、遠浅で安全です。311の津波で、一人も亡くなった方がいないという、自然災害に強いという事が実証されましたしね。島の復旧は、漁師さん達が漁ができることと、海水浴ができるという事が最重要と思われます。漁の再開は、港湾設備が今だ整っていないので、70%程度の復旧か。そしてこの夏、震災前みたいに子供たちの声が聞こえる浜になれば、大きく前進だね。感謝、感謝!!!