カテゴリ:映画
モノクロの映像に、音楽が追いつかないような印象を受けました。
考えてみたら、今までにみた白黒映画の声や音楽って映像とは異なる時間で響いている感じがします。あくまでも、印象なんですが……。やっぱりアフレコとかの差なんですかね。 でも色のない世界に音楽は覆いかぶさるような働きを持つのではないか。たとえばノルシュテインのきわめて色を意識的につかいながらも、基本的には白黒で構成されるようなアニメにもそれは顕著かもしれない。 ミュージッククリップのような映像では、カラフルな色彩がおしだされる場合がある。 色彩感の豊かな映像に、リズム豊かな音楽が使われるということは、逆にいえば、白黒の映像ではリズム豊かな音楽とズレが生じてしまうんじゃないか。 でもルノワールの映画もしくはノルシュテインの映画にも共通すると思うんだけど、白黒の映像にかぶさっていくような音楽はまるで映像を小箱の中にそっとしまいこむような感じがする。それは一瞬のひらめきにかけるミュージッククリップにない物語を持つ映像が積み重ねてきたものかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.26 21:58:19
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