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随筆の樺の木

随筆の樺の木

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2008.07.07
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カテゴリ:小説を読書
フォギーの出たとこ勝負の精神が(ジャズの精神)が、小説の突拍子もないワープと呼応し、予測不可能のまさにジャズの演奏のように小説がめぐっていて、受け身的であることが同時に攻撃的でもある主人公の性格が効果を発揮している。

しかし第二次世界大戦を背景にしつつも本格的な戦闘描写はおよそ現段階で一か所ぐらいしかなく、その場面もワーグナーの音楽を想起しつつ、一瞬の世界感をとらえるような短い文章である。

これと比べて『五分後の世界』の戦闘描写は半端なく長い。それはフォギーが戦闘のプロでないから、逃げるのがやっと、そして一瞬を切りとるようにしか世界をみれない余裕のなさをフォギーの目線は示しているのに対して小田桐(『五分後の世界』)は覚悟をきめてゲリラの目線で戦闘をとらえているからか。

その戦闘の欠如という点においても、『鳥類学者のファンタジア』は「今・ここにないもの」を追い求めているような気がする。戦時下という状況は漂っているが見えない現実。そしてファンタジアなのにどちらかというとSFっぽい展開。というか題材はSFなんだけどファンタジー要素ですすむというか。

いずれにしてもロマンである!(適当な終わらしかた…)





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Last updated  2008.07.07 13:29:39
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