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いつまでも…二人で

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2024.05.11
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テーマ:一人旅(19)
カテゴリ:思うこと

今日は、とても良いお天気でした
旅行の洗濯物がたくさんあったので、数回に分けて洗ったけれど
全部乾いて、気分が良かったです

今回の一人旅は、ちょっと感じ方が変わっていて
私自身の内面に変化があったのかな、と思っています

海辺のホテルへの逗留は、厳密にいえば旅行ではなくて
別宅へ行くような感じに近いように思うのです

特に、新たな発見や感動があるわけではなく
違う街で、その街に合わした日常に身を置くための移動なのだと思うのです

夫がいる時は、毎回その時々で
違った時間の使い方や楽しみ方があったので、
逗留することに意義がありました

だからこそ、大量の思い出もこのホテルには残っていて
その一つ一つを辿っていても、多くの時間が必要なのでした

独りになって、このホテルに始めてきたのは
初盆を終えた時、4か月と少し経った頃でした

ぼんやりとした意識の中で、毎日、夫が帰ってくるような気がしている中で
いつまで経っても『ただいま~』という声を聞くことができない不思議さや
居なくなった事実を理解できない日々の中で、私の思考回路は混線状態でした

四十九日、百ヶ日、初盆を終えた時
現実を理解できない私が私の中に居て、
焦点が合わないような虚ろな目で夫を探し廻っていたように思います

現在と過去の時空の違いさえも混同してしまうような、精神の疲労と混乱の中で
あの時、私が思いついて行動に移せたことが
いつも夫と逗留していた海辺のホテルへ行くこと…
もしかしたら、そこに夫がいるかもしれない、、、と本気で一縷の望みを託して訪れたのでした

その時から半年前に、二週間も滞在していたので
夫が座っていた椅子や、レストランの席にはまだ夫の体温が残っているようにさえ思えて…

陽炎のように、夫の姿が見えるような感覚がありました

もちろん当たり前ですけれど、目に見えるのではなく
心の目では、ありありと夫の姿が見えていたのだと思います

だから、それから三か月に一度くらいのペースでこのホテルに来ているのです

夫と二人で来ていた時の、あの楽しい時間の中で過ごしていた私たちに会うために…




(ホテルの部屋のお花)

そして、今回

いつもと違う感覚…夢から醒めたような
景色がクリアにみえるような感覚を感じました

私は今、独り…傍に夫は居ない

この感覚が無理なく私の思考の中心に鎮座していて

夢を見ているようなぼんやりした感覚は、あまり感じられませんでした


だから、もしかしたら私はもうこのホテルには来ないかもしれない…
昨日、チェックアウトのために部屋を後にした時、ふとそう感じたのです

心の目で陽炎のような夫の姿を見ることができるのは、ある時までなのかもしれませんね

時薬が効くまで

もしかしたら、いろいろな特典のようなものが用意されていて

それは、あまり辛さを感じないようにボンヤリしていたり
心の目で愛しい人が見えたり、気配を感じられたり…

そして、だんだんと時薬が効いてきたときは
これらの感覚が消えていく…ような気がします


だんだんと、歩いている影法師が
くっきりと一つだけになって

何処まで歩いても、いつまで歩いても一つだけで…

そういうことを、真正面から受け止める段階に入ったのだと思います

また新たな苦悩と巡り会い、でも新たな楽しみに出会うのかもしれないですね
生きるという事は、こういう事を繰り返して
一段ずつ階段を昇って行くのでしょう

昇らないと、待ってくれている愛しい人たちに会えませんから、ね


今回の4泊5日の旅では、こんな大きな内面の変化に気が付くことになりました

やはり、現実から少し離れることは色んな事がリセットされたり、気付きがあったりするので私には定期的に必要なことだと思います


夏と秋には、違う所へ赴く予定です
だんだんと好奇心が育ってきたのかな…

自分だけのペースで自分の好み通りに動こうと思えば
夫以外の人は思いつかないので、
これからも一人で、新たな街と感動に出会うために旅に出たいと思います

人生は、旅そのものだから…







今日もお読みくださってありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ




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最終更新日  2024.05.11 21:35:49
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