ユコタン音楽シリーズ2020年、年忘れ編
「ユコタン音楽シリーズ」楽譜完成プロセス 2020/10/14開始村松「『男はつらいよ』の曲、もう一曲あったじゃん」夕子「ええ。『歌子のテーマ』それとも『歌子のしあわせ』って言うのかしら、曲はわかるわ。それがどうかしたの ? 」村松「この曲の完成までをドキュメント形式にしたら一石二鳥かって思って・・」夕子「あなたの思う通りでいいわよ」村松「お前、意見を押し通さないね」夕子「別にいいのよ、どんな形でも・・。あ ! のれんに腕押しなんて思ったんでしょ ! 」村松「いや、そうじゃなくて、お前は居心地がいいなあって・・」夕子「早速ノロケ ? 」村松「そうか、ノロケか。でさ、話が出たところでさ、この二案のうち、どっちを取ろうか・・」夕子「うーん、どうしよう・・。何か考えあるの ? 」村松「このブログ用に独立させて曲を設定しようかと・・。あ ! 」夕子「何 ? 」村松「夕子の負担が増えるからやめにする」夕子「いいわよぉ。ずっと逢ってなかったし、あたし、楽譜書くの好きだもの」村松「ねえ、一つ尋ねていい ? 」夕子「ええ。なあに ? 」村松「あ、やっぱりやめた。お前を試すなんてのは悪趣味だ」夕子「何よお ! 言いかけてばかりで、何んのことかわからないでしょ ! 言いなさい ! 」村松「あのさぁ、夕子は知らない曲でも楽譜見た瞬間に、メロディーがわかるって・・」夕子「ああ、そのことか。うん、普通の歌ならね。オーケストラの楽譜なんてダメだけど」村松「あ、それだ。『ゴジラ』のテーマ曲、楽譜から見つけたもんな」夕子「あれはたまたま。で、なあに ? ハッキリ言ってよ。興味あるから」村松「・・・・・」夕子「大丈夫よぉ。もしも歌えなくても、機嫌悪くしたりしないよ」村松「じゃあ、えーと・・・」夕子「あ、軍歌集 ! あたしの知ってそうなのはダメよ」村松「あ、そうかぁ。夕子はずいぶん覚えたもんな」夕子「うん。確かに誰でも知ってるような歌は外さなきゃならないけど・・・」村松「ううむ。じゃあ、これは ? 」夕子「『月下の陣』・・・。さすがあなたね。この曲知らないわ」村松「じゃ、もしよければ」夕子「あ、あたしが知らないフリしてるなんて・・」村松「そんなこと思わないよ」夕子「ふーん。信用されてるんだ」村松「むむ ! おぬし、まさかくノ一(くのいち)忍法を」夕子「ちょっとお、また忍者会話に移るの ? 」村松「ごめん、悪乗りだった」夕子「・・・・・。でもあなた、わかりやすそうなの選んだってことない ? 」村松「え ! 歌の節(ふし)浮かんだの ! ? 」夕子「うん、四分の四拍子だし、出だしに複雑な音符も休符もないし・・。この曲でいい ? 」村松「ああ、それで続けてみて」夕子「エレクトーンで弾いていい ? 」村松「うん」・・・・・演奏・・・・・村松「スゴい ! ・・・あのぉ、夕子、ごめん」夕子「間違ってるのね」村松「いや、正確に言うと、この楽譜に疑問が・・・ 」夕子「え ? あなた、ちょっと歌ってみて」村松「毎度おなじみの音痴なダミ声で。♪ 宵のぉかがり火かげ失せて・・。急にやめて悪いけど、お前の弾き方に、この歌詞が正しくのってない」夕子「待って」村松「お前、スマホからYou Tube操作出来るのか・・・」・・・You Tube演奏・・・村松「ね ! 」夕子「この、野ばら社の楽譜、・・・」村松「ミスがあるね。でも今まで気づかなかったよ」夕子「楽譜のまま歌うと、『♪ よーいのかがり火かげうせて』になるの」村松「変だよね」夕子「You Tubeのようにするなら、初めの四分音符に『宵(よい)』っていう歌詞乗せるほうが」村松「なるほど。これは失敬。申し訳ない」夕子「そんな謝らなくても」村松「でも、夕子の譜面読みの確かさがわかったから。スゴい」夕子「この歌、聴かせて」・・・・・演奏・・・・・夕子「戦時流行歌って区分あるの ? 」村松「詳しくはわからないけど、親父がよく『これが本当の軍歌だ』って言ってたのがあるなぁ。今の『月下の陣』や『歩兵の本領』なんか」夕子「流行歌手が歌うのとはムードが違うと思う」村松「その感覚、いいと思うよ」夕子「でも、You Tubeのコメントなんかで、ゴチャゴチャ言うなって、書いたのがあるけど」村松「あえて言うけど感情的なコメントは、知識が半端なバカのものって」夕子「わあー、すっきりした ! あなたにきいて良かったあ」村松「流れはちがうけど、洋画の『gifted』あったじゃん」夕子「うん、あれ好きよ。天才の教育を否定してないから。で何 ? 」村松「権威のある単細胞に逆らうなっていうようなセリフがあったような・・・」夕子「ええ。少女の学校の校長のことね」村松「コメント偉そうに書かなきゃいられないバカがいるんだよ」夕子「なるほど。コメント同士ケンカしてるのもいるね」村松「せっかくいい曲聴いてたのに、シラケる。新旧の歌謡曲の優劣なんか競うなってこと」夕子「賛成 ! 」村松「多分、誰にも言いたいことはある。でも時と所を見るべし。コイツとは決別しても良しと思うときに痛烈に言うのがまあ、どうしてもという時はね。コメントで思い出したけど、『スイングガールズ』って映画のレビューのほとんどが絶賛してるの」夕子「売れっ子女優ばかり集まったヤング向けのね」村松「でね、うんざりしながら、ずーっとあとのほうへ進んだらね、例えば『ジャズを冒とくしてる』なんてのが、ようやくあるの」夕子「ふふふ。あなたが言いたいことわかった気が・・」村松「さすがくノ一(くのいち)。じゃあ、答えてみ」夕子「正確なセリフは知らないけど、『二通りの人間がいて、スイングする奴としない奴』っていうような・・」村松「当たりッ ! 大きなお世話だっつーの。俺はコンサートで立って拍手する奴が大嫌い ! 心は乗ってるんだ。だからって体で表わすな」村松「ついでにも一つ。あいみょんの歌のコメント欄、若造だらけとみた。『あいみょん知らない奴はいないよ』なんて書いてるの。そんなとこに俺みたいのが『そんなにいいかねえ』なんて書いたらたちまちボコボコやられる」夕子「ええ。でも、問題はこれからね。中島みゆきさんや竹内まりやさんのように、名曲を書き続けて生き残ったら本物」村松「ひとこと、憎まれ口。マリーゴールドの歌詞に『麦わらの帽子の君が』ってあるけど、俺の世代は『麦わらの帽子』なんて言い方しない。麦わら帽子って一気に言ったけどな。いかん、このくらいにしとくか」夕子「音感、ほめてくれたお礼に」村松「夕子、何もこんな昼間から・・・あとでいいよ」夕子「バカね。いいから落ち着いていなさい」・・・演奏・・・村松「ううぅ、たまらん・・ ! 」夕子「フフ。セリフだけだと、お下劣にも聞こえるね」村松「お前のその左手の伴奏、最高だ。どこで覚えた ? 」夕子「You Tubeでいろいろ聴いて・・・、でね、あなたが一番気持ちいいと思うやり方工夫してやってみたの」村松「ううむ。まことにありがたいが、やはり見方によってはお下劣テクニック会話にもみえる」夕子「ふふ。ここ、こうやるの気持ちいい ? なんてね」村松「んが ! なんちゃって。しかし恐れ入りました。あのもう一度やって」夕子「じゃあもっとうんと気持ちよくなるのやるね。あら ! ホントいやらしいわね」・・・・・演奏・・・・・村松「・・・ ! ! 」夕子「あなた、ねえ、せめて曲名くらい書いたら・・・」村松「『海行かば』の話には思えまい、なんてね。ある意味で一番好きな歌だよ」夕子「『海行かば』よね。でも、思い切って言うけど、こういう歌が好きって、少数派よね」村松「まあね。だとすると、『国の鎮めのラッパ』がいいなんて、かなり変わり者になるのか」夕子「待って。エレクトーンをトランペットに設定してと」・・・国の鎮めのラッパ演奏・・・村松「ううー、たまらん」夕子「じゃあ明るい感じの」・・・演奏・・・村松「それさ、いまだにタイトルわからないんだよ。とっても好きなんだけど」夕子「検索やり方わからな・・・」村松「じゃあさ、『海軍ラッパ海行かば』でやってみて」夕子「やるのね。やっちゃうわよ」村松「夕子もしかして、月よりの・・」夕子「バカね。また言わせる気 ! 」村松「あ、失敬。終わったのね」夕子「ふん、バカめ。・・あっと、これは」村松「それいいかも」夕子「違うかしら・・」村松「ポインタ軽くあてて、進めてみて」夕子「お願い、やって」村松「風呂入る前だけどやるぞ」夕子「バアカ」村松・夕子「あ ! 」・・・目当てのラッパ演奏・・・夕子「うわあ、トラトラトラ思い出すぅ」村松「お前、ホントは男・・」夕子「調べる ? お風呂入る前だけど」村松「フフフ。俺、舌の奉仕けっこう好き。ではいただきま」夕子「キャア、やめて冗談よぉ。おおこわ」村松「ううー。残念、残尿臭かぎたかった」夕子「変態ッ ! 」村松「変態の集団に対する号令がある」夕子「へんたーい、とまれッ、でしょ」村松「あらま、降参です」★編集後記★夕子「タイトルと全く違う内容に」村松「なっちまったね。実は同じタイトルで2パターンに分かれるっての、またやらかしちまっ・・」夕子「・・たのね。ま、いいよ、これで。それともタイトルなおす ? 」村松「・・・・・」夕子「悩まなくていいよ ! 今年も無事にお家(うち)で過ごせて、ホントに良かった。はい、ごほうび」村松「夕子、もう一回。もっと濃厚なの・・」・・・・・・・・・・