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恐竜境に果てぬ第1章第1節その1


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恐竜境に果てぬ第1章第3節その1


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カテゴリ

2015.12.09
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カテゴリ:雑記・会話
夕子「おはよう、あなた今朝は早いのね・・・、ん ? ・・まさか・・」
村松「今晩はの続き」
夕子「えーっ ! ? ひょっとして、あれから徹夜で ? 」
村松「うん。何んか、ハハハ、照れるけど、うれしくて眠れなくてね。完璧じゃないけど、寝室の家具配置フォト・ショップ版に挑戦してたら、アハハ、富士山が見えて来ちゃった・・。さすがにフラつくね」
夕子「じゃあ、夜中に上で何か物音がすると思ったら・・」

村松「お前さんの寝室に置く予定のタンスさ、サイズの近いの、二階の和室の物置みたいな部屋にあるから、雑物どけてさ、ようやく撮影して、そのあと、俺の寝室のベッド撮影した」
夕子「まさか、めまいなんか・・」
村松「大丈夫。お前さんこそ、俺がガタガタうるさくして、迷惑したんじゃない ? 」
夕子「ううん、おかげさまで、エアコンたきっ放しにしてくれて、電気毛布も、足元にたたんで入れてくれたから、湯たんぽみたいで快眠よ」

村松「良かった。わざわざ泊りに来てもらって、具合悪くしたら、申し訳ないもの。あ、そろそろ薄暗いうちに帰るんだよね。あの、洗面所がつまってて、使えないから、悪いけど、風呂場で歯磨きなんかして。今度、予算の都合ついたら、修理してもらうけど」
夕子「わかったわ。でも、ホントに身体、大丈夫 ? 」
村松「お前さんも、変則の休日一日残りだから、帰ったらゆっくりくつろいで」
夕子「そんなこと、気づかいしなくていいわよ。でも、お言葉通りにするわ。家具も急がないほうが賢明だしね」

村松「お前さん、歯磨きしなくても、口臭ないね。部屋の空気みたい」
夕子「あ、じゃあ、せっかく徹夜作業してくれたから、あたし急いで歯磨きと洗顔済ませて来る」
村松「歯磨きはね、俺の使いかけきたないから、新しいの使って」
夕子「そんなことしないわよ、もったいない。じゃ、待っててね」

寝室.jpg
カタログの寝室風景。ベッドはシングルのようだ。

・・・・・・・・・・
夕子「お待ちどおさま」
村松「ていねいだね。歯間ブラシでも使ってんの ? 」
夕子「そんなことまで、あたしはしないもの。例えば風邪を引く前兆で歯痛(はいた)が出ることだってあるから。それに前にも言ったように、毎食後いちいち歯磨きしないもの。逆に特に若い人や、健康生活好きの人がよくやるけど、そういう人の中に、いくら始終磨いても、口臭があるって人、いるもの。あたしは、嗅覚の性質で、人の口臭には鈍いけど・・」
村松「俺もエチケットで、磨いて来ようかな」
夕子「言ったでしょ。いいの ! それより、帰る前に合成画像見せて」

寝室消し.jpg

村松「がっかりするよ」
夕子「しないわよ。さあ、早く ! ほら、午前6時過ぎると、今朝みたいに天気のいい日は富士山がハッキリして来るから」
・・・・・・・・・・

寝室タンス・ベッド合成挿絵用.jpg

夕子「うわあ、凄い ! 」
村松「徹夜の朝に、一服の清涼剤だね。お世辞でも、やっただけのことあるよ」
夕子「良く出来てるじゃない ! ホントよ。これだけやれば上等よ。へえー・・・、寝室が生まれ変わるわね」
村松「お前さん、朝食は ? 」
夕子「今時、一日三度なんて、身体に悪いって説も出てるわよ。帰宅してから朝昼一緒で充分」
村松「あれ、よく知ってるね」

夕子「あなたはどこで知ったかわからないけど、あたしの会社では、製品にも関係して、起床後すぐ食事するのは、必ずしもいいとは言えないって、広まってるもの。第一、三度の食事習慣って、昔はなかったのよ。それと、あなたのご両親の時代は、いわゆる粗食に甘んじたし、今の人より、身体をよく動かして、仕事や家事をしたから、三度食べたのよ」
村松「俺、スカパーの『超ムーの世界』で知ったんだけど、有名人では、タモリやビートたけし、それから俳優の何んと千葉真一が一日、これも驚きの一食だって。極真空手有段者の千葉真一の名前で、いっぺんに説得力感じた」

夕子「あたしも見たわよ。三回も食べ続けたら、特に年配になってからは必ず肥満になるわよ。それとね、二回や一回にこだわらなくていいから、空腹感がいよいよって時にしかも腹八分がいいって、テレビで言ってたでしょ。あれ、正しいと思う。・・・とは言え、さて、軽く朝の一杯は悪くないから、あたしは紅茶で目覚ましも兼ねて飲むけど、どお ? あなた、寝てないから良くないかしら・・」
村松「お前さん、ホント、用意がいいね。完全な紅茶党。ありがたくいただくよ」
夕子「この湯沸し、便利よね。あら、ちゃんとフタをしてる」

村松「暑い時節は虫が入るからね。その習慣で今でも・・」
・・・・・・・・・・
村松「さすが経験長いだけある。何んかコクのある味だね」
夕子「良かった。それほめられると、うれしいの」
村松「『別れの朝』って歌、思い出しちゃった。この紅茶は冷めてないけどね」
夕子「もう一度見せて。でもホント、よく出来てる」
村松「けっこう雑になったよ。壁もきたなくしちゃったし、タンスに立体感がない。言い訳だけど、ホントに正面から撮影してこうなった」
夕子「そんなことないわよ。部屋に本物が入ったのを撮影したみたい。でも、夕べも大変だったわよね」

村松「そうだね。・・・でもさ、お前さんが帰る時、見送るの、めめしいって思われるかも知れないけど、もうさびしさが増して来るんだよ」
夕子「言葉を返すわけじゃないけど、あたしは、今は息子がいるけど、普段は、誰もいない家の中に入ると、あなたと過ごしたひとときの反動みたいに、さびしくなるわよ」
村松「・・・・・」
夕子「どうしたの ? 」
村松「お互い、同じなんだって、つくづく思ったの・・」

夕子「しんみり、しちゃったわね・・。あたし、もう一杯飲むけど、あなたは ? 」
村松「いただくよ」
・・・・・・・・・・
夕子「あたしって、あなたのお母さんに可愛がってもらったからかなぁ、多分あなたの次に、お母さんのいない今がさびしいわ」
村松「お袋ね、長女と十(とお)離れていたから、お前さんみたいな娘が欲しかったって言ってたよ」
夕子「やだ、泣きそうになっちゃった・・。お母さん、必ずあたしの味方してくれたものね。少しは批判的なこと、あなたに言ったっけ・・。あ、ごめん、これじゃお母さんに失礼よね」

村松「昔話になるね。でも、俺たちがもめてた頃、俺を慰める口調で意見を言ったことはあったけど、お前さんを直接非難することは、全く言わなかった。むしろ、俺がお袋に言わせようとしたくらい・・。あり、これはまじかったかな」
夕子「その話、お母さんから聞かせてもらった。だから、お母さん、信頼出来たの。それも『変にとらないでね』とか『ごめんね』とか、前置きしてからだから、本当に優しい人って思ったもの・・。ううっ・・・・・。ごめん、泣くの、がまん出来なかった・・」
村松「万一、お袋に魂があったら、きっとお前さんに感謝して喜んでるよ」
夕子「やだ、そんなこと言われると、また・・」

村松「いや、ごめんよ。さて、明るくなるとマズいだろうから、見送ろうか」
夕子「もし迷惑なら遠慮なく断わってね。あの・・、あたし、この冬はお休みのたびに会いに来たい。無理に言ってるんじゃないわよ」
村松「歓迎するよ。それに、近所の目をそろそろ気にしなくていいよ。24時間営業で待ってるから」
夕子「ふふっ、面白い ! この冬は楽しくなりそう。・・でも身体のことがあるから、無理しないでよ」
村松「お前さんも身体をいとうてくれよ。何んだか『喜びも悲しみも幾年月』みたいになったなぁ」
・・・・・・・・・・
車が去ってゆくのを見届けたい思いを断ち切って、玄関で別れをお互い告げた。
63才の冬も、まんざら捨てたものでもないと、彼女の笑顔が私にも伝染した心地だった。・・・なんちゃって。柄でもないか。





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最終更新日  2015.12.09 20:46:07
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