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2023年03月21日
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カテゴリ:オペラ
昨日のホフマンは随分きつい書き方をしたかなとも思いますが、正直これもあってのことではあります。

 2023/4年シーズンの新国立劇場のラインナップが暫く前に発表になっていました。
 それがまぁ、ねぇ..........

 オープニングに「修道女アンジェリカ」とラヴェルの「子供と魔法」のダブル・ビル。以下、「シモン・ボッカネグラ」「こうもり」「エウゲニ・オネーギン」「ドン・パスクワーレ」「トリスタンとイゾルデ」「椿姫」「コジ・ファン・トゥッテ」「トスカ」の計9演目。この内新演出はアンジェリカ/子供と魔法と、シモン・ボッカネグラの2演目のみ。まぁ、その辺は金が無いから、なのかも知れませんが....
 一眼で分かるのは、あからさまな保守的売れ線路線。まぁ、新演出の2演目は、一般的には売れ線では無いかも知れませんが、個人的にはシモン・ボッカネグラは本来売れ線と言っていいと思うのですけれどもね。
 いや、売れ線が悪いとは言わない。ただ、問題は、何が失われているか、なんですよね。
 まず、このラインナップからは、いわゆる「日本発のオペラ」が無い。日本人作曲家による新作も、旧作でも、概ね毎年何某か日本語のオペラをやっていたのですが、来年はやらない。
 そして、現代物もない。古楽もない。作曲家で言えば、モーツァルト1、ドニゼッティ1、ヴェルディ2、プッチーニ1.5、ラヴェル0.5、チャイコフスキー1、ヨハン・シュトラウス1、ワーグナー1。バランスがいいといえばいいとは言える。ただ、正直言うと、身も蓋もない、という感じではあります。
 まぁ、はっきり言うと、遺産を食い潰しにきた感じではあります。そして、その、食い潰し方が、あまり筋が良くない。このラインアップからは、展望が見えないんですよね。次に繋がる感じがない。新国立劇場という箱があって、シーズン制ですし、何かやることになってるし、予算を消化してそれなりに人が入る=評判良くなりそうな演目をやりましょう、という感じ。これじゃ新国立ち上げ当初どころか、新国が出来る前と変わりゃしないじゃないの、という。いやそんなことはない?昔は年にこんなに公演打てなかった?数打ちゃいいってもんじゃないし、何のためにやるんだ、という問題なのですよ。そこから昨日の「田舎芝居」だの「二期会臭」だのって話になるんですけれどもね。税金使ってこうじゃねぇだろう、と思いますよ。

 楽しみがないとは言わない。トリスタンは、しかし、都響なので、正直期待出来ませんがね。シモン・ボッカネグラは久し振りに聞きたい。しかし、言わせて貰えば、シモン・ボッカネグラは、前世紀、1990年代、多分新国が出来る直前に、藤原歌劇団がやっていて、確かカップッチッリかブルゾン、カップッチッリじゃなかったかと思うのだけれど、が外題役で出していて、結構いい公演でした。最終幕の外題役のモノローグも良かったし、そもそも幕開けのオケの前奏もとても良かった。まぁ、曲がそもそもいいんですけれどもね。つまり、別にシモン・ボッカネグラだって画期的って訳じゃない。修道女アンジェリカだって子供と魔法だって同じく。

 別に新しいことをやらなければ意味がないという訳ではないのですよ。ただ、この演目は、はっきり言っていよいよ意義とか何とかいう建前をすっ飛ばして、「興行」で勝負に来たか?という感じなのです。その割にはちょっと「あれ?」と思うところは多いし、一方で、昨日のホフマンのような誰のために、何のためにやってるんだ?と問い掛けたくなってしまうようなものを見せられると、演目とは裏腹に、なんとも期待出来ない感はあるのです。

 歌手指揮者のラインナップは、正直、最近どうなのか全然追い掛けてないのでさっぱりわかりません。わからないけれど、別に何か目玉があるでなし、という感じというのは推察出来ます。メトのライブパフォーマンスとかせっせと追い掛けてたりするとまたどうとかあるのかもですが、ねぇ。まぁ、そもそも、今は歌手は日本だけでなくて全世界的に低調だと思うのではありますが、しかし、それでも、かつては、円高の恩恵というのもあろうけれど、それなりの人を呼んでいた事もあるので、まぁ、そういうことを思えば瞠目する事はないかなと。
 といってなにか戦略的な展望に則ってやってる風でもないし。

 ちなみにチケットは値上げになっています。特に安い方はD席が6,600円か7,700円。

 なんかね。ちょっとね。新国どうするのかねこれから、という気はするですよ。衰退してる感は否めないかなと。いや、衰退とか何とか以前に「何をしたいの?」という基本中の基本がすっぽり抜け落ちてる感じはあります。それが一番の問題ですね。





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最終更新日  2023年03月21日 02時29分53秒
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