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2024年03月11日
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カテゴリ:クラシック


オーチャードホール 11:15〜 (公開リハーサル) / 15:00〜 (本公演)
 1階後方 / 3階正面

 レスピーギ:リュートの為の古風な舞曲とアリア 第2組曲
 オルフ:カルミナ・ブラーナ

 ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス
 カウンターテナー:彌勒忠史 (+白鳥)
 バリトン:ミケーレ・パッティ
 新国立劇場合唱団
 世田谷ジュニア合唱団
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:アンドレア・バッティストーニ

 いい演奏ではあったんですけどね........一点も曇り無しとは言えず、しかもその曇りがね......まぁ、ともあれ。

 バッティストーニ週間です。今日は今回本命の定期演奏会、カルミナ・ブラーナ。今回は東フィルの寄付者や定期会員向け企画で、公演前のリハーサルを公開するというもの。前にもあったのですが、行けずじまいで.....今回はバッティストーニだし、行けるし、行くぞ!ということで、朝から行って来ました。

 リハーサルは、1階席の中盤より後ろと2階席で自由に座るというもの。開場後かなり経ってから入ったので、1階席の後ろの方に陣取りまして。プログラムとは逆に、先にカルミナ・ブラーナ、配置換えして後でレスピーギ。リハ終わりは13時過ぎで、14時には開場、15時開演ですから、理に適ってます。
 公開リハーサルと言ってますが、実態としてはいわゆるゲネプロ相当なのでしょうか。実のところ、オケに関しては殆ど指示や修正はなくて、後半のレスピーギは確か途中で止めることなくやり切ってしまいました。一回くらい何処か直してたか、あとは全部やってから幾つか指摘するくらいで。当たり前ですが、バッティストーニ、というか指揮者は、客席に背を向けてやってますので、英語だったと思いますが、1階席後方では何を話しているのかほぼ聞き取れず。通訳は、カルミナ・ブラーナで児童合唱に指示を出す時だけ入ってましたが、あとはダイレクトにやってました。公開リハはいいんだけど、人によるでしょうが、本音を言えばPA入れて何を指示しているのか聞かせて欲しくはありましたかね。まぁ、色々難しいのでしょうけれども。
 で、前半のカルミナ・ブラーナの方は、殆ど合唱に対する指示に終止していた感じなのですが.......児童合唱への指示は、まぁ、いいんですよ。最初に指示したのは、「もっと自信持って思い切って歌って!」というのと、技術的には、ちょっと難しいフレージングのところくらいで。実際、本番でもよくやっていたと思います。問題は、大人の合唱なんですが...... 最初から、ほぼ指示が出ていたのは、どちらかというとディクテーションなんですよね。いや、それはどうなの.......
 児童合唱をどう捉えるかはいろいろあると思いますが、私は、「プロじゃない」と思っています。勿論一生懸命やってると思いますよ。でも、そういうことじゃなくて、児童合唱はやっぱりプロの仕事、というのとはいろんな意味で違いますから。だから、そこは多少ムラがあってもいいし、仕上がりが不十分でも仕方ない面はあると思う。でも、大人の方はさ、これは、一応皆プロのつもりなんだよね?で、公演4時間前の時点で、ディクテーションを直されるというのはさ.......まさか本番4時間前に初めて合わせたわけでもあるまい?いや、仮に万が一そうだとしても、ですよ。プロの合唱としてやってる以上、しかもこれはラテン語歌唱なんだからさ、ディクテーションは仕上げておかなくちゃダメでしょ。しかも、どちらかというと、「ラテン語でこう書かれている場合の読み方」に近い話から指摘されてるようなのですよ。これは、やはり指導者の問題だと思います。ディクテーションくらいちゃんとやってさ、恐らくこの前に最低一度くらいは合わせてるんだろうから、そこで微調整で済むように仕上げておくのが合唱指導者の仕事なんじゃないの?指摘事項としては、むしろ児童合唱に対するそれの方がアーティスティックな指示だったように思うのですけれどもね。恥ずかしいと思いますよ。
 まぁ、たまさか見せてもらった公開リハーサル、あまりケチつけるのもどうかとは思うのではありますが、オケは良かったのでね。いいかなと。
 リハーサルが終わると指揮者がご挨拶....という話だったのですが、客席に降りてきたバッティストーニ、挨拶というより楽曲解説でほぼ15分。これはなかなか面白かったです。これはプログラムでも触れられているけれど、オルフもレスピーギも、時のファシスト政権との関係から、特に戦後なかなかに厳しい評価を受けたけれど、特にオルフなどはむしろナチスに目の敵にされておかしくないような内容の音楽で、にも関わらず人気があったので見逃されて利用された、といった話や、カルミナ・ブラーナの第一曲のバスのオスティナートは、モンテヴェルディの時代のラメントの音型をなぞっていて、あれはつまり嘆きの歌でもあり、というような。なるほど.....

 で、本編。

 前半はレスピーギ。第2組曲って聞いたことあったかな、という勢い。
 面白かったです。まぁ、第3組曲とかは聞いてますしね。テイストはあんな感じ。弦が命の曲ですが、その弦がなかなかいい響きをさせてました。リハーサルでは1階で聞いていたのですが、本公演はいつもの3階席。聞こえ方がやはり違うかな....1階席、やっぱり聞こえ方はいいように思うし.......と思ったのですが、いつもの席で聞くとむしろ低弦がよく響いてきて、これは、リハと本番とで加減の違いもあるとは思いますが、やっぱり少なくともオーチャードの場合3階席はいいなと改めて思いましたですね。いや、まぁ、負け惜しみだとは思いますが......
 とはいえ、ここはバッティストーニも抑え気味。大人しい。まぁ、後半だよね......

 で、カルミナ・ブラーナですが。これはお見事と言う他ない。まさにバッティストーニの本領発揮といったところ。ただ、全般に、バッティストーニの指揮が大人しいというか........ あのですね。私はバッティストーニの文字通り大童でバタバタというか全身で全力で指揮する感じが面白くて好きなのですが、今回の公演は、なんというか、理性的というか......情熱はあるんですよ。でもそれ以上に統制の取れた指揮っぷりで、ちょっと意外というか......バッティストーニが巨匠然としてるなぁ、というか.......ちょっと失礼ですかね.........でも、そんな感じだったのはちょっと意外。そこには、或いは、前説であったような、オルフのこの曲を表面的な音楽表現だけでなく、緻密に過去の音楽を研究しながら取り入れた成果として捉える、と言う視点が周到に織り込まれているが故なのかも知れません。
 独唱陣は、まぁあまり活躍しない曲ではありますが、これもよございました。一曲しか歌わないのかな?カウンターテナーの彌勒忠史は黒い包みを持って登場したのだけれど、歌う際に取り出した包みの中身は....白鳥。まぁぬいぐるみですが。彼が歌うのは丸焼きにされる白鳥の嘆き、というわけでこの仕儀と相成ったようですが、うん、まぁ、ねぇ...........白鳥、カワイソス......
 児童合唱は既述の通り、本公演では綺麗な歌を聞かせていました。
 問題は、合唱。なんかねぇ、絶賛される方もおられるようですが..............やれやれ.................
 音圧は確かにありました。終曲に向けてのそれは確かに凄かった。そういう点では立派なのでしょう。でも、ねぇ。リハの話で書いた通り、ディクテーションを指摘される通りで、正直、何歌ってるか分からないのですよ。対訳追っていてもね。発音というか、発語に問題があるのではないかと。そりゃまぁこれはラテン語なので、日常的な話し言葉ではないというのは分からないではないけれど、しかし、ラテン語っていうのは、読みはまだしも発音的にはかなりカタカナに近くて、その意味ではフランス語やドイツ語どころかイタリア語より発音、発語は難しくないかも知れないのだけれど、どうして綺麗に出てこないんだろう、という.......音圧はあって、その意味ではよしとしますが、結局歌としては落第なのではないかと。それは、ディクテーションで、ラテン語の一連のフレーズをどう歌うかを指示されてしまっている時点でさもありなんだと思います。歌なんでね。無意味に発語させてるわけでは無い筈なのですよ。まして、元の中世の歌集にわざわざ歌を付けたオルフは、決して出鱈目に響きだけで音を付けたわけでは無いだろうし、リズムだって言葉に合わせてる筈。そういう意味で、言葉が分かって歌ってるのか?とは思います。
 まぁね、実のところ、そういうこと分からずに「音圧すげー」で大絶賛になってしまう人が多いのでしょうけれども、それはちょっと違うと思うですよ。まして素人合唱ならともかく、一応プロを標榜してるんだからさぁ......まぁ、新国立劇場合唱団の相変わらずの安定の低クオリティ、ということかなぁと。

 オケはお見事。抑え気味できたのを一気に弾けさせたといったところなのでしょうか。

 合唱が残念な以外は良かったので、もう一度聞きたいなと思ってはいますが、行けるかなぁ。そのくらいにはいいと思ってるんですけどね。





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最終更新日  2024年03月11日 02時05分35秒
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