いきなりでございますが、なんちゅうか、「ハヤテのごとく！」の世界では、周りの人間がお金持ちとか、極端な貧乏人とか、そんなんがほとんどを占めているわけで、いわゆる"ふつう"な生活をしているひとは非常に稀だったりするわけです。


そういう観点から見ると、やはしこの物語で唯一の普通っ子、西沢さんは貴重な存在であります。
彼女が登場したおはなしでは、アンケートの結果も良好になるそうで、人気のほうも普通なのにかなり高めであると考えられます。



西沢 歩


彼女は本来、普通の高校で普通に勉強し、普通(?)の男の子に普通に恋してがんばる、ごくごく普通の女の子なわけだったのですが、いかんせん、恋した相手の家族が普通じゃなかったわけで、その男の子は借金に埋もれて目の前から去るという哀しい事態に陥っていったのはみなさまもご存じのとおりだと思います。


しかしここで諦めずに、恋した相手を追いかけていくのは西沢さんのすごいところ。

ハヤテくんを尾行していった過程で、わたくしたちのナギお嬢さまと対峙したりもしました。


ドラゴン vs ハムスター


明らかに西沢さんの負けみたいな勢いでしたが、それでもめげずにずっとハヤテくんアタック作戦を繰り広げ続けている西沢さんは、かなりえらいと思います。



普通っ子、万歳でございます。














・・・と、ここまで普通っ子をヨイショしてみましたが、一方で、「ハヤテのごとく！」の漫画家さまの師匠さまもまた、学園漫画「さよなら絶望先生」にてこんな普通っ子を登場させてくださってます。





日塔 奈美


この奈美ちゃんの"普通"ですが、「個性が強すぎる連中の中で、唯一ふつうの性格（つまり、個性がない）」というようなわけで、向こうとは少しニュアンスが違っています。




そう、例えると、こんな感じらしいです。






それで、奈美ちゃん、その普通さゆえに、いろいろといらんひどい目にあわれておいででございます。




・七夕で短冊に「iPod nanoが欲しい」とか書いたら、






・"知らない方がいい"という話題で「24(トゥエンティーフォー)の続きバラされてがっかりしちゃった」とか言いようものなら、やっぱり「普通」とか言われて、






・本人かどうかの証明をするために先生の質問に答えるなら、



で、結局本人ということで、












(字面の上では)同じ普通っ子だっていうのに、西沢さんとはエライ違いです。

悲しすぎます。



まあ、そうは言っても、無難にツッコミやってみたりとか、第3集では10話中4話で先頭ページぶち抜きで登場してみたりと、この漫画で普通に重要な位置になってしまっていますが、なんかやっぱりまだかわいそうな感じがとれてないかも。






どうか、みなさま、これを機に、「ハヤテのごとく！」で西沢さんが現れようものなら、「ああ、あっちの漫画で奈美ちゃんは元気にしてるカナ？奈美ちゃんがんばれ！」とか、心の中でエールを送ってみてくださいね。











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