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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2008/07/22
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カテゴリ:ヴィーテ上級大阪
昨日の日記でカンパーニア州、というよりはナポリという
都市の気質とそれを取り巻くカンパーニア州のワインの
性向というものについて触れてみました。


意外に知られていないことですが、イタリア統一以前、つまり
は19世紀中ごろまで、ローマとナポリ、あるいは
フィレンツェとヴェネツィア、またミラノなどは全く違う
国家として存在していたということは、イタリアを知る上では
基本的な線になるだろうと思います。


都市という美術のあり方、人々の顔や性質など、この国の
ヴァラエティーの豊かさは、そうした歴史から生まれてこなけ
れば、存在し得ないことです。


ギリシャ人がブドウをもたらさなければ今の南イタリアのワイン
は存在しないに等しいことになってしまいますし、ヴェネツィア
人の東方貿易なしに、北東イタリアのブドウ品種の謎は解けない
でしょうし。


そしてカンパーニアは、ギリシャの「新しい都市」=ネア・ポリス
として誕生したナポリを中心として発展した古代ローマ時代に
カンパーニア・フェリックス=豊穣のカンパーニアと呼ばれた
豊かな大地、気候を有する地方であったことにもこれまで度々
触れてきました。


外枠はある程度、知っていただいたかと思いますので、いきなり
ワインの味わいについて、コメントしていきます。

外堀と内堀を双方で感じることがワインを楽しむことでは
大切ですよね。



マストロベラルディーノ ラクリマ・クリスティ ビアンコ 2006 750ml


まず、マストロベラルディーノのワインは、ヴェスーヴィオDOC
という比較的海に近い、ヴェスヴィオ火山麓の火山灰質の土壌から
できる、この「ラクリマ・クリスティ」か、イルピーニアという
内陸の高地でできるかで味わい的には大きな差が出てきます。

上のワインは、そのヴェスーヴィオDOCのサブゾーンである
「ラクリマ・クリスティ」の白ワイン。

コーダ・ディ・ヴォルペ100%のシンプルなタイプです。

シンプルなつくりだけに果実味やブドウそのものの風味が
ストレートに出ます。

洋ナシやトロピカルフルーツの香りにミネラルから来る
苦味とシャープでややひ弱な酸が存在しています。

甘い香りが顕著で、酸は若くシャープながらポテンシャルは
強くないので、引きが実に綺麗。

サッと口の中を酸と苦味で閉めていくという印象です。

キュッと冷やして食前酒や乾杯に、スナック類などにあわせる
のも素敵なワインです。



グレコ・ディ・トゥーフォ[2006]/マストロベラルディーノ


二つ目のワインは、グレコ・ディ・トゥーフォです。


近年DOCGに昇格しました。今回の比較テイスティングでは
最も果実味が豊かで、ストラクチャーもしっかりとした凛と
したモダンワインで、テイスターのほとんどの人がこのワインが
3本の中で一番美味しいと評していました。


次のワインはカンパーニアの第一人者たる白ワインです。


フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ[2006]/マストロベラルディーノ


フィアノ・ディ・アヴェッリーノDOCG。

果実味と共に、独特の香りを持っているワインです。
ワインとしての質の高さと個性を合わせて持つ、素晴らしい
ワイン。

南イタリアのワイナリーがこぞってこのブドウ品種でワインを
作りたがるのがわかるというものです。

ワイナリーの資料には「典型的なヘーゼルナッツの香り」と
描写されていたのですが、僕にはどうしても、そのような
香りには感じませんでした。

でも、ナッツはナッツですね。むしろくるみや落花生、ある
いは、アーモンドのよう。僕の中でヘーゼルナッツや
やはりシャルドネ×バリックなので、圧倒的に違う。

それでも、このワインはステンレスタンクのみの熟成ワイン
なので、樽香ではないんですよね。

樽香がなくても、それらしいニュアンスがきっちりと出て
いる。これは個性的であり、ワインとしてもとても深みを
感じさせるものです。

ラクリマ、グレコ、そしてフィアノ。

三つをこのマストロベラルディーノ社でコレクションして
比較しながら楽しまれることをお勧めいたします。

続く

★ワインは「アット・ホーム・ソムリエ」で!







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Last updated  2008/07/26 02:43:59 PM
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