|
カテゴリ:ヴィーテ上級大阪
さて、昨日はスタンダードクラスの3本について触れましたが
今日は、フィアノ・ディ・アヴェッリーノのトップクラス 2本について触れましょう。 マストロベラルディーノのフィアノ・ディ・アヴェッリーノは 全部で3種あります。 ノーマル ラディーチ モレ・マイオールム ノーマルは昨日触れましたので、今日はラディーチと モレ・マイオールムです。 残念ながら、あまりにも残念ながら(!)、楽天での出品が ありません。 すべてにおいて、スタンダードのフィアノのレベルをワンランク 上げた旨みがあります。 色は麦わら色で光り輝いています。 香りは、いわゆるヘーゼルナッツ、僕にとっては 少し「ひねた」ような独特のナッツ香が顕著なのですが そこに洋ナシやトロピカルフルーツ、そして花の香りや ハチミツのニュアンスが出ています。 石鹸を思わせるアカシアの香りも全体にベールをかける ように存在していて、一見シンプルなようでいて、実は 非常に繊細な複雑味があることがわかります。 味わいは、やはり酸の迫力を特筆しておかなければなり ません。味わい全体に「みなぎる」張りのある酸と 申しましょうか、決して鋭角的ではなく、旨みのアミノ酸 との結びつきがしっかりしているからでしょう、 くっきりとした輪郭を持ちつつも穏やかさを感じさせる ものです。 口の中に含んだときの香りの量もやはり素晴らしいものがあり それが綺麗な酸と共に長く持続します。 次のモレ・マイオールムはバリック熟成のワインでやや 異質ですし、例えば、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオの フィアノ・ディ・アヴェッリーノなどと比べても、圧倒的に フィアノの「くせ」のようなものがあるように思います。 その点、モダニストであるフェウディのものは、垢抜けた テロワール、洗練された個性があります。 「テロワール」については、昨日7月23日の日記参照のこと。 ピエトラカルダ2006フェウディ ディ サングレゴリオ フィアノ・ディ・アヴェッリーノの最高クラスがモーレ・マイオールム です。 バリックでの発酵、熟成だけにブドウのポテンシャルはやはり一番 強い!色、香り、酸、アルコール・・・どれをとっても並外れたものを 感じさせます。 モダニスト、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオのワインならこれに 匹敵するものでしょう。 カンパナーロ2006 サングレゴリオ 上のワインは、グレコとのミックスですから厳密な意味での デノミナツィオーネ(フランスで言うアペラシオン=ワインの 原産地呼称)とは違いますが、格としては同じです。 ここにはやはりバリックの存在感がきっぱりと出ています。 バニラ系の香り、ハチミツの香り、ロースト香・・・・ それでも並みのワインとは違う個性を発揮しているのはフィアノ の個性が強いからだと思います。 口の中で香りをしっかりと出し、飲み込む瞬間から余韻の 前半にかけて、フワッと躍り出るような香りは、フィアノ にしかないものでしょう。 そこにインターナショナルなテイストが加われば、誰をも 納得させる味わいが確立される・・・・。 僕個人的には、ラディーチのフィアノ・ディ・アヴェッリーノを 選びますが、ブドウの質は、モーレに軍配が上がります。 色んなフィアノを並べてテイスティングしたくなりました。 この秋の特集に決定ですな(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/07/27 09:02:35 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ヴィーテ上級大阪] カテゴリの最新記事
|