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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2008/07/25
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カテゴリ:ヴィーテ上級大阪
誰が何と言おうと、タウラージ=マストロベラルディーノだと
思います。この存在なしに、今の隆盛を極めた感のある数々の
ワイナリーのタウラージが世に問われることもなかったといっても
過言ではないと思います。


 ペリッロ!

ペリッロ タウラージ・リゼルヴァ [2001] 赤 750ml


 モレッティエーリ!

タウラージ 2003 サルヴァトーレ・モレッティエーリ


 カッジャーノ!


タウラージ 2000/アントニオカッジャーノ


 ディ・プリスコ!


タウラジ [2000] ディ・プリスコ750ml(赤ワイン)【0725夏得5】

 フェウディ!


サン・グレゴリオPiano di Montevergine Taurasiピアーノ・ディ・モンテヴェルジネ・タウラージ...


上記のモダンなタウラージと一線を画するクラッシックスタイルを
貫くのがマストロベラルディーノのタウラージ「ラディーチ」。

上級編では、スタンダードの白、そしてフィアノのトップワインの
比較に続いて、このリセルヴァの99と97を比較テイスティング
しました。



タウラージ ラディーチ リゼルヴァ1999マストロベラルディーノ


9年前のワインながら実にしっかりとしたポテンシャルを維持し続け
ている印象がありました。

色はルビーからガーネット。

香りは、実にクリーンなスミレ香。それもドライにしたスミレ。

今まで熟成タイプのワインをある程度長期間置いておいて
テイスティングしたときに、すべての複雑な香りが一つの
香りに収斂し、類稀な香水に変化するのを体験したことが
ありますが、ドライフラワーに昇華するのを感じたのは
初めてでした。

本当に素晴らしい香りです。

しかしながら、まだ「のびしろ」を感じさせる香りです。


味わいにおける酸とタンニンは、クラッシカルな
マストロベラルディーノのタウラージの面目躍如なるエレガント
さを保持しています。

特にタンニンは、僕のワイン史においても、タンニンの持つ
味わいの素晴らしさに気づかせてくれたワインとして記憶して
いるのですが、その記憶に全く狂いがなかったことを証明して
くれるものです。

しかし、ここにもまだ「伸びしろ」がある。

酸もタンニンもまだまだ「こなれる」可能性を感じました。



イタリアワイン評価誌の総合トップ3にタウラージ ラディーチ リゼルヴァ DOCG [1997] マス...

一方、この97年は対照的なイメージです。

色はガーネットの出方が強くなります。

香りには、99のスミレから一転して、様々な複雑な香りを
ぐいぐいと見せ付けてくれるものです。

レザー、シガーのニュアンスもありますが、やはり
ブラックチェリー、黒イチゴ、そして丁子やシナモン
またリコリス、鉄の香りもあります。

酸化香が少し目立ち始めています。


味わいは、ブドウが良く熟れたことを示す、実に甘い滑らかな
触感と、味わいのプロットがやや緩みだしたことに起因する
少なくない酸の突出があります。


酸とタンニンがそもそも突出するブドウ品種ですし、そこに
しっかりとした甘みが絡んでいますので、酸化による、
質感の最高点からやや下がりだした地点と僕は判断しました。


でも、それは熟女のテイストでもあります(^^;)

ピチピチと張りのある肌を呈したキャピキャピの若い娘か。

ややボディの崩れはあるものの「女」を感じさせる妖艶さに
惹かれるか・・・・。

もちろん99は前者ではありませんが、97は後者です。

あるいは、きらびやかな九谷焼のエレガントさを好むか
土の中から生まれてきたような凄みのある備前焼を好むか。

そういうイメージの比較も可能でしょう。


受講者の方にどちらが好みかを伺いましたが、半々に割れ
ましたね。


僕は、どちらも取ります(^^;)


しかし、ヴィンテージだけなら2年だけの差ですが、ここには
質感の違いが大きく出ています。


マストロベラルディーノのマーケティング担当の方の説明に
よりますと、


「99はエレガント、そして97はよりクラシカルな
ラディーチの味わいが出たヴィンテージ」




という風に説明されたそうです。


大阪のリストランテ「オピウム」のソムリエール石垣さんから
の情報です。

オピウム





アリアニコ種のワインとしては、このタウラージとバジリカータ州の
アリアニコ・デル・ヴルトゥレがイタリアでは双璧ですが、
ヴィンテージだけをとっても、これだけ幅のある世界が楽しめる。


ワイン文化の恐ろしく深い世界に感動する比較テイスティングだと
思います。





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Last updated  2008/07/27 09:49:25 AM
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